2021.04.12
今日からいよいよ新年度の授業が始まりました。
先日、入学式を終えた1年生の中には、これまで化学を学んできた学生もいれば、
文系で本校へ入学するまで化学は勉強していないという学生もいます。
さらに実験となれば、ほとんど行ったことがないという学生も決して珍しくありません。
このような様々なバックグラウンドを持つ1年生ですが、
今日から、それぞれの夢を実現するための授業と実験が始まりました。
上の写真は本日から始まった1年生の基礎化学実験にて、
実験で用いるメスフラスコに水をメスアップして調製しているところです。
(実験を行ったわけではないので、白衣および保護メガネは着用していません。)
本校では、多くの実験がある中で、実験器具の扱いを習熟してもらうために、
器具の名前から取り扱いまでのイロハをしっかり学びます。
初めて実験器具を触り、最初のうちは恐る恐る慣れない手つきで操作をしているものの、
真剣な眼差しで先生の話を聞く姿に、1年生ではありながらも、
それぞれの学ぼうとする強い意志と夢に向かって踏み出そうとする堅い覚悟を感じました。
こちらの写真では、別のグループが実験器具の説明を受けているところです。
説明をしているのは、今年の3月に本校を卒業したばかりで、
今年度より「教わる立場」から「教える立場」となった卒業生の実験講師です。
彼女は2年前に化学をほとんど勉強したことなく入学し、この基礎化学実験を受けていました。
今の1年生の気持ちを一番分かる先生かもしれません。
1年生の真剣な眼差しに緊張しつつも、後輩である1年生の気持ちに
精一杯応えようとする「教える側の覚悟」が垣間見れました。
実験の後半では、少し余裕も生まれ、上の写真では笑顔で撮影に応じてくれました。
プロとして、分析化学者への道を歩もうとする未来には、
必ずしも平たんな道のりを与えられている訳ではありません。
先週のオリエンテーションでは、校長先生より
「皆さんの前には時に石が立ちふさがったりするかもしれませんが、
そんな時に夢を応援したいと願う我々教員が一丸となってその背中を押し、支えとなります。
一人で頑張れとは言いません。一緒に頑張りましょう。」
との言葉がありました。
これから経験する本校での2年間は、様々な道のりがありますが、
教員とともに、また同じ夢を目指す多くの仲間と共に歩んでいってほしいと願います。
本校で出会った多くの「繋がり」をもとに、充実した2年間を過ごしてほしいと思います。
今日の取り組む姿をフラスコ越しに見つめていて、
「君たちならきっと大丈夫」と私は確信しました。
byとーや