2021.05.06
ゴールデンウィークが明けて、今日から授業再開です。
実験室をのぞくと、1年生が楽しそうに定性分析実験
(物質固有の性質を利用して、試料中に含まれる成分を見つけ出す実験)に取り組んでいました。
でも、学生たちは単に楽しく実験をしているだけではありません。
1つ1つの操作の仕方、溶液の色変化や沈殿の生成などを丁寧に確認しながら、実験を進めていました。
同じ実験班の班員同士、溶液の変化を確認し合っています。
実際の変化の様子、実験のコツや留意点などをこまめにノートに控えています。
さらに、実験の最後には実験担当の教員とともに、
実験の重要な項目について理解できているか確認を行って、実験操作への理解を深めます。
サブロー先生(右端)が重要ポイントを改めて説明しています。
なぜ、学生たちが実験操作をしっかりと覚えようと前向きに取り組んでいるのかというと、
実は、今学んでいる実験が、そのまま国家資格「化学分析技能士」の実技試験対策になっているからです。
「化学分析技能士」は、本校で学べる化学分析という技術の技術力を証明できる唯一の国家資格で、
本校では化学分析技能士の3級を2年生全員が受検し、全員の合格を目指しています。
つまり、1年生は楽しく実験をしながら、化学分析のプロフェッショナルの登竜門とも言える
「化学分析技能士3級合格」を目指して、少しずつ技術力を磨いているのです。
実験をしている学生たちは、
『定性分析実験はたくさんの試薬を使うので、化学の実験をしているという実感があり、
さらには色変化がきれいなので、とても楽しいです。』
『おおよそ1週間ぶりの実験でしたが、やはり実験は楽しくて、好きだなと思いました。』
『来年受ける国家資格の実技試験に合格できるように、しっかりマスターしたいです。』
といったコメントを話してくれました。
1年生の皆さん、楽しく実験に取り組みながら、少しずつ、でも着実に技術力を蓄えて、
化学分析のプロフェッショナルへと成長していってくださいね!
by みなと