せんせのブログ

楽しい実験は分析技術の基礎となる!

2021.05.10

今日は、1年生の「基礎化学実験」の様子をお伝えします!
実験をしていたのは、医療医薬分析学科と環境分析学科の1年生です。

右手にガラス器具(ビーカー)を持ち、中にある溶液の色の様子を見せてくれているところです。
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「透明で見にくいなー」
「白衣を背景に見せても、透明の溶液では分かりにくいなー」
と、思われるかもしれません。

実はこれ、中和滴定という実験操作を行った後の溶液の様子です。
この実験は、ビーカーに透明の溶液を入っれたところからスタートし、
そこに別の溶液を1滴ずつ加えていきます。
すると、少しずつビーカー内の溶液がピンク色に色付きます。
そして目指す色は、バラのような濃いピンクや赤色ではなく、
「桜の花びらよりも薄いピンク色」です。
ということで、最初の写真の学生は、
「うっすらとピンク色になりましたよ!色が薄すぎて分かりませんか!?」
という状況をカメラに向かって主張してくれていたのです。

そのため、我々がカメラを向けると、学生はそれぞれのビーカーを見せてくれました (^_^)/
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まだ1年生で、基礎化学実験はこれが1回目の実験です。
中和滴定だけでなく、実験を行った経験や、
そもそもビーカーを持った経験もほとんどないという学生が、見事に実験をこなしていました。
もちろん、まだ完璧にこなす必要もありませんが、
滴定という操作は分析技術の中でも、基礎の基礎とも言えるくらい大事な技術で、
これからの2年間で何回も行い、身に付けていく実験操作技術です。

こちらの写真は、実際に中和滴定の操作をしている学生の様子です。
先ほどの色の薄さを目指して、1滴ずつ溶液を入れていくのです。
この手の添え方、器具の扱い方にも、「お作法」というべきものがあります。
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ゴールデンウイーク前に本日行う基礎化学実験の内容と、
実験で注意すべき点を説明した際に、この扱い方も説明していました。
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上は、そのときの写真ですが、器具を扱う手の添え方を説明しています。
これを受けて今日、1年生たちは見よう見まねでも取り組んでいたのです。
▼実験経験がなくても大丈夫!(4月26日ブログ)

1日ずつ成長してく1年生の様子は、本当にスゴいと感じます。
そして、実験が好きなんだなということも、実験に楽しく、真剣に取り組む
様子を見て、強く感じることができました。
2年後の卒業するときには、どこまで成長してくれるのか
本当に楽しみです。

By ぽてと