2021.05.21
今回は基礎化学実験の身近な植物を使った実験についてご紹介いたします。
本校に入学する学生の多くは、これまで化学の実験を経験していない学生どころか、
実験で使用するガラス器具に触れたこともなければ、「見たこともない!」という学生たちです。
そんな学生たちが、2年間で多くの実験に触れて、2年後には一人前の分析化学者となります。
そのため、1年生では特に多くの基本操作を中心に学びます。
「基礎化学実験」でも基本的な実験スキルを多く学べるカリキュラムです。
そして今回、ご紹介する実験ではホウレンソウなどの植物に含まれる「色素」を調べます。
「色素」とは文字通り、植物の中に含まれる色をもつ物質です。
今日の実験では、野菜の「ホウレンソウ」や海藻の「ワカメ」など身近にあるものばかりですが、
観賞用の植物を使って実験する班もありました。
一枚目の写真では、色素がとてもきれいに出た結果です!
(写真の色素はホウレンソウを使った班での結果です。)
写真を見て、緑色や黄色の色素がでているのがわかりますね。
通常、色素を分離する際に、少しでも実験の手順を間違えれば
写真のような結果は得られません。
この結果に学生たちは思わず、
「やったー!!」
「色素ってきれい!」
「インスタ映え!」
など多くの喜びを表現してくれました。
次に実験中の様子をのぞいてみました...
二枚目の写真は「コキア」という観賞用植物に含まれる色素を分離するため、
実験操作について、話してました。
「どのくらい細かくしたらいいかな?」と健康化学分析学科のFさん。
すると、同じ班のHさんが「もう少し細かくすりつぶそう!」と提案。
「果たしてうまくいくかな?」
結果が待ち遠しいですね!!
三枚目の写真では、全員が協力して「ワカメ」を細かく切っております。
ものすごい集中力ですね!(笑)
ワカメは、繊維がかたいため、なかなか細かくするのが難しいようです。
そのため、班全員が協力して、
ハサミで細かくワカメを切れば、より多くの色素がでると考えたようです。
実験で思うような結果をだせた班もあれば、出せなかった班もあります。
しかし、結果は結果であり、
「どこで失敗したんだろう?」
「もっと工夫できることがあったのでは?」
と真剣な眼差しで、実験ノートを見返していました。
実験において、成功することよりも失敗を次に生かすことや日々の積み重ねが大切だと改めて
感じさせられました!
実験を始めて、まだ1か月でありながら、1年生も大きな成長を見せてくれました。
この調子で、これからも頑張ってください!
BYとーや