2021.05.25
本日は、健康化学分析学科と生命バイオ分析学科の1年生が定性分析実験でした。
定性分析とは「何が」含まれているか調べる分析方法です。
本校の定性分析実験では金属のイオンを調べますが、
それ以外にも、器具や試薬の基本的な取り扱いを修得することを目的としています。
また、本校の定性分析実験は、国家資格「化学分析技能士」の実技試験対策にもなっています。
「化学分析技能士」という資格は、本校で学ぶ化学分析の技術を唯一証明できる国家資格です。
本校ではこの化学分析技能士の3級を2年生の夏に全員受検、全員合格を目指しています!
この資格の実技試験の範囲は1年生の実験で行うので、
今まで積み重ねた経験を十分に発揮して合格を目指していきます。
今回の実験では、第5族・第6族に属する金属イオンの分離・確認を行いました。
実験方法は決まっているので、その手順に沿って、
試料溶液中にどのような金属イオンが含まれているかを調べていきます。
本校の実験は1人で進めるのではなく、少人数制のグループで行うので、
班員であるクラスメイトと協力して進めていきます。
4月からこの実験が始まりましたが、最初学生達は器具の扱いや試薬の扱いもわからず、
教員が全員の足並みをそろえて実験を行ってきました。
1か月も経つと、学生達も少しずつ実験に慣れ、今では自ら実験を進めるほど、スキルは上がっています。
さて、今回の実験で特徴的な操作はこちら。
何やらガスバーナーで燃やしていますね。
これは「炎色反応」を見ています。
「炎色反応」とは、ある特定の金属は特有の色の炎を出して燃える
反応のことです。これで何が入っているか確認できます。
学生達は炎色反応を見ると
「うわ〜!綺麗!」
と驚いた様子でした(^ ^)
また他にも沈殿を作って確認する方法もあります。
これらも、色が付く反応なので、記憶にも残りやすいですね(^_^)
1年生からは
「実験の手順が多く、たまに分からなくなることがあるのですが、班員と協力して
ミスなく進められています!」
「今回は炎色反応が綺麗でした。毎回綺麗な色の反応が多いので実験が楽しいです!」
といったことを話してくれました!
楽しく実験して技術を磨くのが1番です。
1年生の皆さん、クラスメイトと力を合わせて分析技術を磨いていきましょう!
そして来年の化学分析技能士3級は全員合格しましょうね!
by サブロー