2021.06.06
解熱・鎮痛剤としておなじみの医薬品「バファリン」。
このバファリンには「アセチルサリチル酸」という成分が含まれており、
「サリチル酸」に「無水酢酸」という試薬を加えた作ります。
本日はその「アセチルサリチル酸」を自分たちで合成する実験を行いました。
医薬品の合成実験に初めて挑戦。
試薬をはかり取り、薬品を加え温めて冷水で冷やすと、白色の結晶が得られました。ご満悦の様子です!
実験中にわからないことも出てきますが、教員との距離が近いので直ぐに質問ができます。
このように「化学分析学科」は定員数が20名の少人数制の学科ですので、
一人ひとりしっかりと実験に参加でき、納得いくまで学べます。では、本学科についてご紹介します。
土曜・日曜開講の「化学分析学科」に在籍している学生の方々は、
会社を経営されている方が事業拡大に必要な資格取得のため、
或いは技術職への転職を考えている方は勿論、化学に興味を持って初めて分析化学を学びたい方など、学ぶ目的は様々です。
このため、環境・材料・バイオ・食品・医薬品・化粧品・有機合成などについて総合的に学ぶことができ、
いろいろな分野の実験を行い、分析技術を学べます。
また、週末だけの通学ですが平日学科と同様に2年間で卒業と同時に国家資格を含む
4つの資格(毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・化粧品総括製造販売責任者・
環境管理士(2級))も全員が取得できます。
次の実験は合成したアセチルサリチル酸をより純度の高いものにするため
「再結晶」という実験を行いました。
得られた結晶に「酢酸」を少量加え、温めて再び溶かします。
この操作によって純度の高い結晶が得られますが、薬品を加える量によっては、
結晶が得られないこともあり、慎重に行います。
静かに実験台の上に置いてしばらく様子を見ると、再び結晶が得られました!!
この実験を通して医薬品にも興味を持ったかな?
みなさんの持っている将来の目標はそれぞれありますが、我々教員はみなさんの
目標に近づけるため、全力でサポートしていきますので安心して学んでくだいね。
byあららん