2021.06.29
今日は2年生の実験を紹介します。
下の写真は、健康化学分析学科のIさん(1枚目)とKさん(2枚目)です。
目の前に細い短冊状のものがありますが、その先に付いた香りを自身の鼻で確認しているところです。
嗅覚検査といわれる官能検査の一部です。
健康化学分析学科では、2年生になると香りに関する授業や実験があります。
今日は、化粧品分析化学実験の中で、実際に分析機器を使うのではなく、
自身の嗅覚を利用して分析をする手法を学んでいました。
実際に働く企業でも、においや香りを判断する方法として
人の感覚を利用した検査も実施されています。
人の感覚によってデータを得ていくため、ズレが生じやすいという特性はありますが、
手順をしっかりと守ることで個人差を減らすことができ、信頼性のあるデータを得られるようになります。
IさんとKさんも、高校を卒業してすぐに本校へ入学してきた学生ですが、
はやく技術を身に付けて、将来は化粧品分野で働きたいという想いを持っています。
いつものようなガラス器具や分析機器を使った実験ではなく、
自分の感覚を利用しながら正確に評価するという実験ということで、新鮮な感覚で取り組んでいました。
また、来週は実際に分析機器を使った香りの評価も行う予定です。
そのため、先に分析機器の説明を実際の分析機器の前で行いました。
私、ぽてとが説明をしているのが、ガスクロマトグラフという分析機器です。
香り成分のような揮発しやすい化学物質を分析でき、試料にどれだけの量が含まれているのかが分かります。
説明を聞いているのは、先ほどと同じ健康化学分析学科の2年生です。
1年生の時から、この分析機器の原理を座学で学び、そして実際に扱ってきました。
この機器を使って分析をするのは、これで3回目となります。
毎回、目的は異なりますが、何度も使うことで分析機器の扱いにも慣れてきます。
初めて扱ったときは、機器の名前にも戸惑うくらいであった学生が、
原理を理解し、自分たちで分析機器を使うところまできている姿に、
この1年と数ヶ月の成長を感じました。
2年生のみなさん、しっかりと復習して、実験に臨んでくださいね。
By ぽてと