2021.07.04
本日の化学分析学科は試料の中に「どんな金属が含まれているのか?」を調べる分析実験を行いました。
この実験は「定性分析」と呼ばれ、試料の中に試薬を入れて、試薬に溶けるものと溶けないもの(沈殿物)に分けます。
透明な液体試料の中に試薬を入れると、試薬に溶けた液体と試薬に溶けない白色の沈殿物ができました。
この液体と白色の沈殿物を分ける(分離する)操作を「ろ過」と言います。
円錐状にした小さな網目状の紙(ろ紙)の上に溶液を加えると、
ろ紙を通り抜ける液体と通り抜けない沈殿物に分離することができます。
ろ過の様子です。
分離した液体に薬品を加えると、青色に変わりました。
色が変わる実験は目に見えて面白いですね。
さまざまな色の液体の中には金属が含まれています。
次に予想される金属が本当に含まれているかを確認する実験を行います。
今回の実験では、金属分析を行いましたが、それぞれの学生が学びたい分野も様々であり、
環境・金属材料・医薬品・化粧品・食品・バイオ・有機材料などの幅広い分野の知識と
技術を総合的に学べるカリキュラムとなっています。
本校には平日通学できない方を対象とした土曜日・日曜日開講の「化学分析学科」があります。
この「化学分析学科」についてご紹介します。
本学科に在籍する学生の入学目的は、技術職への就職や転職、現職でのキャリアアップやスキルアップ、
勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に必要な国家資格の取得など多彩です。
このような多目的な目的に対応するため、1学年の定員数は20名と少人数で開講しています。
また、平日学科と同様に2年間で卒業することができ、国家資格を含む4つの資格
(毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・化粧品総括製造販倍責任者・環境管理士(2級))
を卒業と同時に全員が取得することができます。
将来の目的を同じく持つ仲間と共に分析技術を身につけていきます。
勿論、我々教員もみなさんがしっかりと分析技術を身につけられるようサポートしていきます!
byあららん