せんせのブログ

~高専連携実験会~大阪高等学校 科学探究部さん

2021.08.06

本日は大阪高等学校より科学探究部の生徒さん9名が本校に実験に来られました。
写真左で手を上げて器具の扱い方について話をしているは本校のぽてと先生です。
そして、その周りでメモを取ったり操作をしているが、高校の生徒さんたちです。
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DNAを分析する実験のひとつ、「PCR」という実験を行っています。
新型コロナウイルスの検査で「PCR検査」という言葉を多く聞くようになりましたが、
それと同じ原理で「PCR」というDNAを増やす実験をしています。

この実験を行うようになった理由は、大阪高校から依頼を受けたことがきっかけでした。
高校の科学探究部の生徒さんが、河川の環境調査のひとつとして、河川中に存在するDNAを分析し、
どのような生物(魚)が河川に存在しているのかを調べようとされていました。
しかし、DNAを分析・解析する手法は分かっていても、実際の技術を学べるところがなく困っておられました。
その技術は、本校の実験で行っている技術であり、
それならばと、本校に生徒さんに来ていただき、技術を指導することになりました。
こうして、本校と高校との「高専連携」のひとつがスタートしたのです。

先生方との打合せは、昨年度の3月から行ってきました。
これまでの打合せの様子は、以下のリンク先からご覧ください。
高校と専門学校の新たな関係を!~高専連携~(3月26日のブログ)
高校と本校との高専連携に向けて(7月19日のブログ)

生徒さんたちは、実験器具の基本的な扱い方や、手入れの方法などの説明を受けながら、実験を進めていきました。
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電子天秤(はかり)ではかり取った試薬を三角フラスコに加え、水をはかり取って加えて、ここで登場したのが電子レンジ!
「実験で電子レンジを使うの!?」といった様子で、生徒さんも驚かれていましたが、
意外な活用方法に興味津々といった様子で、しっかりと温めるコツを聞いておられました。
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下の写真では、ゲルという寒天ゼリーのようなものを作っている様子です。
テキストに載っている操作だけでは分からない、ちょっとしたコツをしっかりとメモをされ、
時には動画も撮りながら技術を学ぼうと、頑張って取り組んでおられました。
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そして、PCRで増えたDNAを実際に見る実験を行い、最後の確認です。
初めて見る実験結果(増えたDNA)を興味深く見ておられました。
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本日の初めての実験を終え、生徒さんから感想を聞くと、
『ほとんど分からない状態で不安や緊張があったけど
 分かりやすく教えていただいたので楽しく学ぶことができました』
と、コメントをくれました。

大阪高等学校 科学探究部のみなさん、本日は暑い中お越しいただき、ありがとうございました!
実験で分からないことがあればいつでも相談に来てくださいね!

本校では中学・高校の先生からご依頼を受けご要望に合わせた実験や授業を実施しています。
また、生徒に理科や化学に興味を持って欲しいというご要望にお応えします。
詳しい内容やこれまでの実績などはこちら(中学・高校との連携)をご覧ください。

by あららん