せんせのブログ

卒業生が本校で受検! ~国家資格「化学分析技能士」~

2021.08.29

本日、本校で化学分析の技術力を証明できる唯一の国家資格である
「化学分析技能士」の1級と2級の実技試験が実施されました。
6月には3級の実技試験が実施され、本校の2年生がチャレンジしましたが、
2級以上は実務経験(2級の場合、本校卒業生は本校在籍の2年を実務経験とみなし卒業と同時)が
受験資格となりますので、今回在校生は受検していません。

国家資格である「技能士」とは、
働く上で身に付ける、または必要とされる技能の修得レベルを評価する国家検定制度です。
その実施分野は溶接や造園、菓子製造など多岐に渡り、130種類もありますが、その中の1つに「化学分析」があります。

また、技術力を証明する国家資格である技能士の検定試験では実技試験が行われますが、
化学分析技能士の実技試験では、長年、本校が試験会場となっていますので、
本校の卒業生にとっては、慣れ親しんだ環境の中で受検することができます。

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本日の試験を受検した、本校34期のOさん(右)と37期のYさん(左)2名の卒業生です。

生命バイオ分析学科の卒業生であるOさんは、現在、本校で学んだことを活かし、
製薬メーカーで研究開発から品質管理まで幅広い分析の業務に携わっています。

化学分析学科(週末のみの通学で卒業を目指す土日開講学科)の卒業生であるYさんは、
在籍当時は化学とは全く関係ない分野で平日働きながら、土日に本校で化学を学び、現在は念願であった環境分野で働いています。

二人とも、今後のキャリアアップのためにも、
自らの化学分析の技術力を客観的に示すことができる資格を手に入れたいと、化学分析技能士2級を受検しました。

実技試験を終えた二人に感想を聞くと
『久しぶりに実験室に入ると、とても懐かしくて、在学当時のことを思い出しました。
そうしたら、緊張がほぐれ、落ち着いて実技試験を受けることができました。
お世話になった先生方にも会えて、近況も報告できたので、良かったです。』

『この資格を取ることで技術力の証明にもなりますし、
自分自身が自らの技術力に自信を持つことができると思うので、ぜひ合格したいです。
そして、より高度な分析の仕事を任せてもらうといったキャリアアップの契機にもしたいです。』
と話してくれました。

先週末に学科試験を受け、本日、実技試験を受けて、化学分析技能士2級の試験をすべて終えた二人の卒業生。
あとは結果を待つのみです。
二人に素晴らしい結果が届くことを心から祈っています!

by みなと