2021.10.19
今日の1年生は、機器分析化学実験を行いました。
実験といっても教室で過ごす1日で、学生たちは机に何かを広げて取り組んでいます。
今日は、校内で「レポート日」と呼んでいる1日で、学生たちが机の上に広げているのは、
実験レポートやその作成に必要な資料です。
「レポート日」とは、その名前から想像いただけるかもしれませんが、
実験を終えるたびに学生が作成して提出する実験レポートがあります。
この提出されたレポートは、まだまだ改善の余地があるため、各担当の先生がチェックをして修正すべき点を指摘します。
その指摘個所を学生たちが再度見直して修正を加え、より良いレポートとして仕上げていくのが、この「レポート日」です。
将来、いろいろな企業で働くこととなった際、分析だけをして終わることはありません。
必ず、その結果を上司などへ報告しなければいけません。
つまり、このレポート作成は、将来の仕事で作成することになる報告書作成の練習にもなっているのです。
先生のチェックを受けてわからなかったところは、直接先生に質問へ!
そして、先生と結果についてディスカッションをすることもあります。
先生も、学生の考えを聞き、実験で得られた結果と事実から、正しい考察へと導きます。
こうして1日レポートと向き合い、レポートの書き方、実験の考察の仕方などを修得していきます。
下の写真では、改めて実験で得られた結果を電卓で計算しなおしていますね。
友達と意見交換しながら互いに理解を深めることもできているようです。
レポート日を通して、学生が感じたことを聞いてみました。
「レポート作成をしながら、扱った分析機器が、どのような原理で、
得られた結果がどのような意味を持つのかを改めて理解することができました。
座学でも原理は学んでいましたが、自分の出した結果で考えると、理解もしやすかったように思います。」
「最初から考察を考えることが苦手でしたが、先生からは『実験目的に沿った考察を述べるといい』と
アドバイスをいただき、何とか修正を終えて完成させることができました!」
と話していました。
実際の学生の様子はこちらの動画をご覧ください。
入学当初は、「実験レポートとは何?」「何を書けばいいの?」と感じていた1年生も、
今ではいろいろと考え、レポートを作成できるようになってきました。
これからもこのような機会は続くので、将来の仕事にも生かせる技術の一つとして、
しっかりと取り組み、自分のものにしてくださいね!
By ぽてと