2021.10.31
本校には、毎週土曜日・日曜日のみ開講し、
2年間で平日に通学する学科(2年制)と同等の内容を学ぶことができ、
卒業時に専門士の称号や3つの国家資格を含む4つの資格(毒劇物取扱責任者、
化粧品総括製造販売責任者、化粧品製造業責任技術者の3つの国家資格と環境管理士)が
取得できる学科があります。
この学科には実験技術や化学の知識を身につけたいと思っているものの、
平日に通学することが難しい社会人やWスクール希望の学生、主婦、
派遣社員やフリーターとして働きながら学費を稼ぎながら勉強しようとする方が多く通学しています。
今日は午後から1年生は実験のレポート日、2年生は卒業研究を実施していました。
1年生の実験指導にあたっているのは長年本校で実験指導を担当していただいているM先生。
実は約20年前に本校を卒業した先輩にあたります。
本校では数名、本校の卒業生が授業や実験を担当しています。
高校卒業後、本校に入学し、卒業と同時に本校の実験講師になるものもいますが、
中には卒業後、企業経験を経た後、また本校で教員として活躍してくれる方、
元々社会人で化学の知識が必要となったため土日に開講されている化学分析学科に入学し、
卒業後その知識を活かして仕事をしている方など、様々な経験の教員がいます。
こういった今実際に仕事で分析化学の知識を使っている方に授業や実験指導を受けられるのは
本校の強みのひとつです。
今、自分が学んでいることがどんな仕事に役に立つだろう、
という疑問はどの学生も考えることですが、
仕事に役立てている先輩が実体験として教えてくれるのですから非常に説得力があります。
M先生は現在はとある大学で研究員をしながら本校でも実験指導を担当し、
本校での教職歴も20年を超え、化学実験未経験者も数多く指導していただいている先生ですが、
学生時代は本校校長の授業も受けていました。
学生がどのようなところを難しいと感じるか、実験で間違えやすいかなど、
十分に把握しているので説明の際には要点を捉えて説明していただけます。
レポート添削が終わってからは次回の実験のガイダンスを実施していました。
終了後に学生達に話を聞いてみると、
『実験が終わってからもデータの整理(計算)方法などじっくり教えてくれるので助かります。
私たちは普段は仕事をしているので、学校の勉強はなるべく土日の間に済ませたいですから』
と語ってくれました。
平日の学科だけでなく、化学分析学科(土日開講)も教員と学生の距離は近く、
不明なことはすぐに質問・相談できる環境です。
そろそろ応用分析化学実験Ⅰで専門的な実験も経験しますので、
不明なことはしっかり質問して、不明点を解消して実験していけるようにしましょうね。
by ドラいちろう