2021.11.11
本日、本校と企業との連携授業の1つである「化学実務駅伝」を実施しました!
本校の化学実務駅伝とは、学生たちが日々授業や実験で学んでいる化学が、
社会や企業でどのように役立っているかを実感し、
化学を仕事にすることを具体的にイメージすることを目的とした授業です。
現場を知るために、実際に化学の現場で日々仕事をされている方に本校にお越しいただき、生の声をお話しいただいています。
新型コロナウイルス感染症が終息しつつあるとは言え、感染症対策ということで、
約半数の学生は教室を分散してリモートで視聴しました。
本授業はリレー方式で、毎回1社の企業の方にお越しいただくため「駅伝」と呼んでいます。
今回は54回目になります。
今回お越しいただいたのは関西熱化学株式会社で、三菱ケミカル、神戸製鋼所の共同出資により設立し、
大阪ガスも資本参加されている大きな企業様で、
同社をはじめグループ会社にも本校の卒業生が勤務しているなど、本校とは繋がりの深い企業様です。
実は、今回は卒業生にも来ていただき、就職活動や仕事のことについて身近な先輩からの意見として話していただきました。
(写真中央の男性が本校38期卒業生のKさまです。撮影のため、一時的にマスクを外しています。)
就職活動はとにかく早く動き始めること、先生を頼れば良いこと、仕事ではメモを取ることを心掛けていることなど、
これからの就職活動、実際に働くときのアドバイス等をいただきました。
また、研究開発センターの方から、関西熱化学株式会社で扱っている石炭を精製したコークスのこと、
活性炭などの多孔質の性質、エネルギーや環境への配慮についてご講演いただきました。
本校で化学を学んでいる学生達は、その化学が社会や企業でどのように使われるのか、
どう活躍するのかを知る機会が限られるので、今日のような機会は有意義であったと思います。
ご講演後の質問の時間では、
「石炭や材料はどこから入手(輸入)していますか?」
「どのような部分に魅かれて会社を選びましたか?」
「会社にはどのような分析の機械がありますか?」
「メモを取る秘訣はありますか?」
といった質問が多数出てきていました。
特にこれから就職活動が始まる1年生から化学や分析のことに限らず、
さまざまな内容の質問が活発に飛び交ったので、手応えを感じることができました。
普段教わっている化学の知識や実験、分析の機器がどう活かされているのか、
今日の化学実務駅伝でイメージが固まってきたと思います。
あとは、そのイメージや自分の夢を実現させるために、より一層、化学や実験の知識と技術を身につけ、
社会へと羽ばたけるようにがんばりましょう!
byカトキチ