2021.11.26
「ウツボカズラ」という名前を聞いたことがありますか?
ウツボカズラとは食虫植物の一種で、普通の植物がなかなか育たない
栄養の少ない土地で、根から養分を吸収するだけでなく、
昆虫などの小動物を罠にかけて捕獲し、そこから栄養を吸収し
成長していく植物です。
この写真のように、特にウツボカズラは「落とし穴式」と呼ばれる
ポットのような捕虫器(虫を取る器)を
持っており、そこに昆虫などを捕獲して養分を吸収します。
吸収するためには、とらえた昆虫を消化する必要があり、
捕虫器の中には、消化液が入っています。
その消化液の成分や効果の分析を5年前から進めており、
今年も引き続き実施してます。
先日は、その消化液を採取するために、多くのウツボカズラを育てている
兵庫県立フラワーセンターにサンプリングに行きました。
担当者のD様から説明と植物の取り扱い方をご指導いただきながら、
消化液のサンプリングをしました。
下の写真は、本日の実験室の模様です。
消化液の消化能力を調べるために、専用の試験管に取り分けているところです。
このブログでも紹介しているように、
本校では、2年間学んだ集大成として「実務実践力」を身に付けるために
テーマごとに、数人のグループで「卒業研究」に取り組みます。
そんなチームワークが見れる実験シーンです♪
学生の一人Oさんは、
「先輩たちが分析を続けて、少しずつ分かってきました。
私たちもより詳細に解析できるように頑張ります。
個人的には、いつかこの結果をもとに、医薬品へ応用できたらいいなと思っています。」
引き続きしっかりと取り組んで、社会に還元できる解析結果が得られるといいですね。
最後まで頑張りましょう!
by ましおか