2022.01.17
令和3年度の文部科学省の委託事業である「専修学校における先端技術利活用実証研究」
(専修学校遠隔教育導入モデル構築プロジェクト)の1つとして、
本校より提案していた 「化学分野等における先端技術を活用した実習科目の遠隔教育モデル構築事業」が文部科学省より採択され、
現在、本校ではこの事業に取り組んでいます。
本日は第2回目の実施委員会を校内で行い、ここまでの進捗状況の報告や今後の予定を確認しました。
第1回目の実施委員会の様子は、以下のブログをご覧ください。
▼文部科学省委託事業~実験をVRで!~(令和3年11月12日のブログ)
今回の事業で取り組んでいることは、「VR技術を活用した実験」です。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で ニーズが高まった遠隔授業において、
大学、専門学校、高等学校などの教育機関を中心に調査をした結果、
遠隔で授業はできても実験実習は十分な教育効果を上げることが難しく、
それぞれ苦慮されていることが見えてきました。
本事業では、これからの時代の新たな実験実習モデルの一つとして、
仮想空間の中で技術教育を行うためのプラットフォーム・コンテンツの開発に取り掛かっています。
このモデルが構築できれば、化学分野だけでなく関連分野へ展開できると考え、
さらには社会人の学び直しや高校と専門学校と連携した教育活動にも広げられるものと考えています。
この委員会は、委員長を本校の重里校長が務め、 日本化学会、大阪府職業能力開発協会、
複数の高等学校、 大阪府専修学校各種学校連合会工業部会、化学分野やインターネット産業に関わる企業や団体、
そして複数の専門学校など、多数の皆様に委員としてご参画いただき、
本日はWEBで参加された委員や本校関係者を含め17名で行いました。
今回の実施委員会では、実施したニーズ調査結果を報告し、今後の取り組みと共に、
既に制作を始めている動画も委員の方々にご覧いただきました。
その後、各委員からの感想やアドバイス、ご意見をいただきました。
また、一般的なVR技術の最新状況についても報告をいただきました。
そのお話を受け、このモデルが構築された先の展開を考えると、本事業の可能性も実感することができました。
今年度は、文部科学省と本校との契約を秋に済ませ、そこからの取り組みではありますが、
短時間でも成果が見えて来て、来月には今年度のまとめとして報告会も実施する予定としています。
本事業の進捗はこのブログで報告いたしますが、近未来に向け、実験のVR化は着実に進んでいます!
By ぽてと