日本分析化学専門学校

本日は兵庫県立西宮北高校へ出張して実験を行いました。
今回の実験会は、高校から「科学研究特別講義」のひとつとして依頼を受け、
兵庫県教育委員会からも特別非常勤講師として委嘱され、実施しました。
実は、兵庫県立西宮北高校からは平成25年度より毎年依頼を受け、今年で9年目です！
今日は高校2年生の理系クラス、合計44名の生徒さんを対象に2回に分けて実施しました。

まずは、自己紹介を兼ねて本校の紹介をさせて頂き、
分析化学って社会ではどう使われてるのか？についてご紹介しました。
１回の授業は50分間です！ぽてと先生は伝えたいことがいっぱいあるので、トントンとテンポよく進みます。


続いて実験です。一つ目に行ったのは「ビタミンCでマジック」という実験です。
マジックのタネの仕込み方を丁寧に理屈と合わせて説明しました。


生徒さんたちは、習った通り丁寧にタネを仕込んでいきます！


元は茶色の液体が、一瞬できれいな水色に変化した後の様子です。

実験タイトルでは「マジック」としていますが、そこは化学です。
ビタミンCの働きがこのマジックのタネになっています。
そして、この実験はこれだけで終わりません。

このタネとなった原理を利用し、
お茶・お酢・レモン入りお菓子などの身近な食材に含まれるビタミンCの有無を調べ、
分析化学者の体験をしてもらいました。
想像通り、または、想像とは異なる変化に生徒さんたちも楽しみながら取り組んでおられました。

２つ目の実験は「君も科学捜査官～血痕を検出～」です。
今回は暗幕を使って真っ暗にできる実験室をお借りしました。
生徒さんの前で綺麗に輝いているのは、ルミノール反応という現象です。
想像以上の輝きに、生徒さんからは「おぉ～！」「わぁ～！」「きれい！」という声が！


ルミノール反応は、血液中の酸素を運ぶヘモグロビンという物質と反応して発光する現象です。
今回、血液は使えないので、よく似た成分の試薬を用いました！
フラスコの中の液体に試薬を投入するとピカ～！っと液体が光ってきます。
とても神秘的な反応で、本当に綺麗です。
お祭りやライブで使われているペンライトも似た原理で、化学発光と呼ばれる現象のひとつです。

変化の様子は動画でもどうぞ！

時間は、わずか50分間でしたが、
実験を終えた生徒さんからは、たくさんの感想をいただきました。
その一部を原文のまま紹介します。

「予想よりもスゴイ反応したため驚いた」
「今までしてきた実験とちがって化学というものがこの世に関わってるかを少ししれた」
「どちらもとてもきれいで楽しく実験ができてよかったです
　またこのような実験をしたいなと思いました」
「やったこのない実験ですごく楽しかったのと、どういう理論でそうなるか知れて勉強になりました」

と、実験を楽しみ、魅力を感じていただけた様子でした。
この経験を今後の学校生活や進路選択に活かしてもらいたいと思います。
兵庫県立西宮北高校の生徒のみなさん、今日はありがとうございました！

このような高校や中学校で行っている
実験会の様子は、コチラのページにまとめていますのでご覧ください！

By シュリンプ