せんせのブログ

【土・日開講「化学分析学科」】目標に向けて分析技術を身につけよう!

2022.01.09

土曜・日曜開講の「化学分析学科」は年が明けてから久しぶりに授業と実験を行いました。

本日は二つの実験を行い、まず一つ目の実験はお茶の中に含まれている
カフェインという成分を取り出す抽出実験を行いました。
抽出とは、液体の中から試薬を加えて特定の物質だけを取り出す操作です。
まずは分液ろうとと呼ばれる実験器具にお茶と試薬を加えよく振りまぜます。
この試薬はお茶と混ざり合わないので二層に分かれますが、カフェインだけがこの試薬に溶けるので取り出すことができます。
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実験操作をしているTさん(写真1枚目・中央)は、
本校に入学してから化学を学びはじめましたので実験も初めてでしたが、
半年以上経過した今では慣れた様子で実験に取組んでいます。
Tさんのように初めて化学を学ばれる方でも安心して学ぶことができる「化学分析学科」についてご紹介します。

化学分析学科は土曜と日曜のみ通学する学科です。この学科に入学されている方は
社会人の方はもちろん、主婦やフリーターの方など年齢も経歴も様々です。
分析技術を身につけることは勿論、卒業と同時に「化粧品総括販売責任者」、「化粧品製造業責任技術者」、
「毒物劇物取扱責任者」、「環境管理士(2級)」の国家試験を習得することができます。
本学科に入学される方々の中には現職を続けながらスキルアップのために、
自ら経営する事業拡大のため資格取得をするために、など様々な目標を持っています。
また、本学科は定員数が20名の少人数ですのでゆとりを持って学べることができます。

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二つ目の実験は大葉の葉に含まれているクロロフィルという色素成分の分離実験を行いました。
この分離操作により緑色に見えた色素は1種類だけではなく黄色の色素も含まれていることが分かりました。
この操作を応用したものが高速液体クロマトグラフィーと呼ばれる分析機器です。
既にこの機器を使用して実験を行いましたが、
機器の中で起きていることは目で見ることができませんので、この実験で確認することができました。
今回は食品を用いて分離や抽出を行いましたが、
化粧品に含む成分や川の中に含まれている金属なども分析することができますので、
幅広い分野の企業で分析技術を活かすことができます。

Tさんは将来、本校で分析技術身につけて分析企業で就職することを目標としています。
この実験でTさんは『講義で学ぶだけではわかりませんでしたが、
実験をして抽出操作が分かりました』と充実した様子で話をしていました。
入学当初の目標が達成できるように分析技術をしっかりと身につけていけるように
我々教員がサポートしていきますので安心して学んでくださいね!

byあららん