2022.01.09
本校には、毎週土曜日・日曜日のみ開講し、
2年間で平日に通学する学科(2年制)と同等の内容を学ぶことができ、
卒業時に専門士の称号や3つの国家資格(毒劇物取扱責任者、化粧品総括製造販売責任者、化粧品製造業責任技術者)
が取得できる「化学分析学科」があります。
この学科には実験技術や化学の知識を身につけたいと思っているものの、
平日に通学することが難しい社会人やWスクール希望の学生、主婦、
派遣社員やフリーターとして働きながら学費を稼ぎながら勉強しようとする方が多く通学しています。
また、土日だけの開講のため、近畿二府四県以外から通学する学生も多く、中部地方や九州からも通学している学生がいます。
2年生は卒業まで残すところ3ヶ月を切りました。
平日に通学しているの学生たちとは異なり、土日に通う彼らは2月末まで授業が続きますが、
それまでに『卒業研究発表会』という大きなイベントがあります。
これまで半年近くかけて行ってきた卒業研究の集大成です。
今日はその発表会で用いる要旨集の原稿提出日でした。
12月からデータをまとめてどのように研究を発表するか考え、文章の推敲も行ってきました。
卒業研究発表会には求人企業の方やご家族の方も来られます
(昨年はオンラインのみでしたが、今年度は現時点では会場での聴講も予定しています。
新型コロナウイルス感染症の影響でオンラインのみとなる可能性もあります)。
聴講に来る人達に内容が伝わりやすいように、
まだ専門科目を深く学んでいない1年生にも内容が伝わるように何度も添削を受けて完成した原稿を本日提出しました。
2つのグループがそれぞれ事務室に要旨集の原稿を提出しました。
事務室窓口で提出を行います。原稿作成の規定が守られているかなど、第三者の視点でチェックがあります。
緊張の一瞬ですが、無事に2グープとも提出受理されました。
提出後も発表会に向けて、確認しておきたい部分を追加で実験したり
発表会で用いるスライド(パワーポイントの原稿)を作成したりして、限られた時間を有効に使っていました。
実験終了後に学生たちに、要旨の提出を終えての気持ちを聞いてみました。
まずはKさん。
続いてKくん。
本校の卒業研究はグループで行います。
大学などで卒業研究を経験した方はひとりひとりで研究をしたいと思う人もおられると思いますが、
本校では社会に出た後、組織で仕事を行うスタイルを在学中に身につけるためにもグループで卒業研究を行います。
Kさんにとってはこのグループで卒業研究を行うスタイルがとても合っていたようですね。
コメントでは周りの人達に支えられたと言っていますが、
実は彼女のいるグループはKさんが中心になっていたと言っても過言ではありません。
テーマの選定も実験方法もKさんの提案によるところが大きかったのです。
彼女の提案に対してグループのメンバーが意見を出して、方向性を決定し、スケジュールを検討して研究を進めました。
Kさんは入学当時はどちらかといえばおとなしい学生でリーダーシップを示すタイプではありませんでした。
ひとりでやる卒業研究だったならば、研究にも自信がなかなか持てずにいたと思いますが、
グループ内でディスカッションし、自分の意見も認められることが実感できたので、
彼女も成長し、より一層がんばることができたのではないかと思います。
まだ発表会と論文の作成が残っていますが、最後までしっかりとまとめあげましょう。
by ドラいちろう