2022.02.22
先週から始まった道頓堀川水質調査。今日は川の水の汚れ具合を調べました。
【サンプリングや準備の様子は↓↓コチラのブログをご覧ください。】
・第70回道頓堀川水質調査 〜サンプリング〜
今日調べたのはBODという測定項目です。
生物化学的酸素要求量(Biochemical Oxygen Demand)の略で、なんだか難しそう...と思うかもしれませんが、
簡単に言うと、汚れ=有機物がどれぐらいあるのかを調べるものです。
有機物が多ければ、それだけバクテリアは活発に水中の酸素を消費して有機物を分解しようとします。
従って、酸素の減り具合から有機物の量を推定しようという指標です。
水中の酸素の量を調べるために滴定操作を行いました。
実験は1年生中心に行いましたが、1年間実験をやってきただけあって、
慣れた手つきで100近いサンプルを次々と測定していました。
【↓↓実験の様子を動画でドウゾ↓↓】
動画の中で滴定を行っていた1年健康化学分析学科のHさんは、
「前回も同じ実験をやったのですが、何をどうすれば良いかも分からず、
ただ先輩に言われたことを漫然とやっているだけでした。
今回はそもそも何故この実験を行うのか、さらに準備するものや手順など
驚くほど頭の中に入っています。」
分析や実験は、最初はマニュアル通りに実施するのが精一杯ですが、
次第に流れや原理を理解し、より効率良く、より高精度な結果を得られるようになります。
実験の結果がどうであったかは、改めてHPで公開したいと思います。
道頓堀川水質調査では、他にも大腸菌の量を調べたり、どんな微生物がいるか顕微鏡を覗いてみたり、
普段の授業・実験で学べないような色々な分野の分析・実験を行います。
また、習得した実験技術が仕事でどのように活かされるかを体感することができます。
学科・学年を超えた交流も生まれ、実務実践力を鍛える場となっています。
次回の調査は今の1年生達が先輩となり、新入生に実験を教える立場になります。
人に教えることで、自分たちの知識や技術をさらにレベルアップさせられます。
分析のプロフェッショナルになるためにも、がんばっていきましょう。
byカトキチ