2022.02.27
本校には、毎週土曜日・日曜日のみ開講し、
2年間で平日に通学する学科(2年制)と同等の内容を学ぶことができ、
卒業時に専門士の称号や3つの国家資格(毒劇物取扱責任者、
化粧品総括製造販売責任者、化粧品製造業責任技術者)と
民間資格の環境管理士2級が取得できる「化学分析学科」があります。
この学科には実験技術や化学の知識を身につけたいと思っているものの、
平日に通学することが難しい社会人やWスクールの学生などが多く通学しています。
本日は令和3年度の最終授業の日でした。
2年生にとっては最後の登校日になります。九州や四国、中部地方から通学する学生もおり、
入学した当時は本当に2年間通学して卒業できるのか不安を抱いていた学生も少なからずいました。
また入学前には考えてもみなかった新型コロナウイルス感染症の蔓延に伴い、登校できない期間もありました。
勤務先から緊急事態宣言下の大阪には通学を控えるように言われていた学生もいました。
本校ではZoomを使ってリモート授業を実施したり、その授業を録画したものを事後でも見られるようにしたり、
どうしても登校が必要な実験は時間割変更したりして、可能な限り学生達に不利益が及ばないように努めてきました。
コロナ禍前のように全日程通学できる期間に比べて、いろいろと不便なことはあったと思いますが
今日すべての授業が終わってから学生達に聞いてみると、
『コロナは大変でしたけど、登校できない期間もZoomで授業が聞けたのでなんとかなりました。
仕事で聞けなかった授業も録画が後から見れたので、そこは良かったと思います』
『2年間でやっと化学が面白くなってきました。録画があるので卒業してからも復習します』
『これから化粧品の資格を活かして仕事をがんばります』
など、コロナ禍の影響もありしんどい思いはしたけど、
晴れやかな表情で最後の登校日を迎えた感想を語ってくれました。
本校の卒業式は平日に実施されるため、勤労学生は仕事の都合で卒業式に出席できない者もいます。
放課後はみんなそれぞれに別れを惜しんでいるようでした。
※本日も仕事のため登校できない学生がいたためクラス全員の写真ではありません。
私が学生だった30年近く前とは違い、今はメールやLINEなどで繋がりを持ち続けているので
学校で会わなくなったからと言ってすぐに縁が切れてしまうことはない時代ですが、
卒業後も学校でできた縁を大事にしていった欲しいですね。
化学、バイオ業界も意外と狭く、今の勤務先の取引先や就職した企業の取引先にクラスメイトや
平日学科の同窓生がいて出会うこともあります。新たにできた縁も大事にしていった欲しいですね。
2年生のみなさん、本当にたいへんな2年間でしたが、お疲れ様。次は卒業式で会いましょう。
by ドラいちろう