せんせのブログ

新年度に向けて、準備を着々と

2022.03.31

本日は令和3年度の最後の日、明日からは令和4年度がスタートします。
そして、4月5日から新入生が、6日からは新2年生がそれぞれ登校して来て、11日からは授業が始まります。
そのような中、私たち教員は新年度の開始に向けて準備を進めています。

本日も実験室をのぞくと、サブロー先生ときゃっさば先生が実験器具を前に、何やら話し合っていました。
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何を話し合っているのか聞くと、
「定性分析実験で学生たちが失敗しやすいところの確認と、
失敗させないための指導の仕方、失敗した時のリカバリーの方法の確認をしています。」
と説明してくれました。

定性分析とは化学物質の性質を利用して混合物中に何があるか調べる実験方法で、
本校の定性分析実験では金属イオンの検出を行っています。
また、定性分析実験は化学分析の基礎的な操作が多くあるため、
器具の取り扱いなどを学ぶのにとても良い実験なので、1年生の最初に取り組みます。

定性分析実験は化学反応により沈殿ができたり、色変化が起こったりと視覚的に変化が見えるので、
カラフルで楽しい実験として学生の記憶に残ることも多い実験ですが、
その反面、ちょっとしたことで、うまく反応が起こらないこともあります。

1年生の最初の実験だからこそ、化学実験は楽しいと思ってもらい、
さらにはこの楽しい実験を仕事にしたいとの思いにつなげてほしいので、
学生たちが失敗しやすいところ、失敗させないための指導の仕方、
失敗した時もリカバリーして続きの実験が行えるようするための方法などについて、
毎年、再確認やブラッシュアップを図っています。
サブロー先生ときゃっさば先生は本校の卒業生であるため、
自分たちが学生として実験に取り組んだ時のことや今年度実験を指導した経験を踏まえて、
より良い方法を話し合っていました。

さらに、定性分析実験は国が技術力を認めてくれる唯一の国家資格である
「化学分析技能士」の実技試験課題でもあります。
本校では、化学分析の技術力の証として、
「化学分析技能士」の全員受検、全員合格を、3つのポリシーの到達目標に掲げ、取り組んでいます。

そのため、2人の話題は6月に実技試験を受ける2年生の指導にも及んでいました。



本日は定性分析実験の準備の様子をご紹介しましたが、
その他の実験や授業についても着々と準備を行っていますので、
新入生の皆さん、新2年生の皆さん、4月からの授業や実験をお楽しみに!

by みなと

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