2022.04.07
春らしい陽気で桜満開の中、本校の第41回入学式を挙行しました!
新型コロナウイルスへの対応として細心の感染対策を行った上で、
来場は新入生と、その保護者は1名までとさせていただき、
来場いただけない方にはリモート配信でご覧いただくこととしました。
そして、ご来賓のご出席は控え、教職員と数名の在校生のみではありますが、
歴史ある大阪市中央公会堂で厳粛な雰囲気の中、新入生を迎えました。
式は、理事長、校長からの式辞から始まりました。
校長の式辞では、新入生として迎えたシリアとフランスの留学生の話から始まりました。
「今まで入学者がいなかったフランスと中東のシリア、
特にシリアにおいては、政府軍と反政府勢力による武力衝突が本格化してから、
多くの国民が国内外での避難生活を強いられ、大変な状況下で暮らしています。
日本はこうした難民の受入は大変ハードルが高い国ではありますが、
今回入学された方は無事に入国ができ、残念ながら家族は離ればなれの中でも、
希望を抱いてこれから本校で学ぼうとされています。
今、平和な日本で学べること、コロナで大変な日常があるとは言え、平和に過ごせること。
この日常がいかに大切かということを感じる気持ちを向上心に置き換え、
目の前のことに全力で組んでいただくことを望んでいます。
化学技術が数多くの困難や疫病に打ち勝ち、人類の繁栄を支えてきたことを前提に、
新入生も将来の日本を支える分析化学者へと成長して欲しい。
そのために本校教職員が精一杯サポートし、本校に入学したことが、
間違いのない選択であったと卒業時に証明します!」
と新入生に話されました。 そして、新入生宣誓を行っているのは、健康化学分析学科のF君です。
F君は本校の卒業生であるお兄さんの姿を見て、
「大学進学よりもコロナ禍の今の時代、
自分の夢をかなえるには本校しかないと考え本校に入学を決めた」
と、力強く宣誓文を読み上げていました。
この宣誓を受け、在校生からは、健康化学分析学科2年生のIさんから歓迎の言葉を新入生に送りました。
その時には、今回出席している他の10名の在校生も前に並びました。
Iさんは、入学時の気持ちと、そこからどのような気持ちでどのように行動してきたか、
そして周りに頼りながらも、成長できた今があることを言葉にしていました。
新入生は期待をもって入学をしていますが、やはり不安も持っているのが現状です。
でも、その不安もすぐに解消できると、頼もしく語り掛けるように話していました。
在校生の歓迎の言葉は、動画でもどうぞ!
こうして入学式は短時間で終えました。
会場をあとにする新入生にカメラを向けると、笑顔で返してくれました。
今は夢や希望よりも不安が多いかもしれませんが、在校生のように充実した学生生活が待っています。
分析化学を学ぶということは、大きなハードルだと感じている新入生もいるかと思います。
しかしながら、そのハードルの向こうには実現したかった夢があります。
新入生のみなさん、無責任にがんばれとは言いません。
これから2年生の先輩たちや我々教員と一緒になってがんばりましょう!
ここでもう1つお伝えしたことがあります。
今回、新入生を迎えるにあたって、いろいろと協力してくれたのが、
歓迎の言葉の時にも前に並んだ2年生です。
今日の入学式でも新入生を迎えるために、誘導や受付などの役割を果たしてくれました。
1年前は逆の立場だった2年生の、この1年間の成長は本当に大きく、頼もしく感じます。
最後に、校長先生と協力してくれた2年生で集合写真を撮りました。
(撮影時のみ、マスクを外しています)
みなさんの笑顔で明るい対応は、新入生の緊張する気持ちを和らげてくれました。
2年生の皆さん、ありがとうございました。
By ぽてと