せんせのブログ

【土・日開講「化学分析学科」】初めての化学実験に取り組む1年生!

2022.05.16

本校は平日開講の学科に通学できない社会人や大学生、フリーターや主婦などを
対象にした土曜・日曜開講の「化学分析学科」があります。
この学科では平日に通学する学科と同様に2年間で卒業でき、取得できる資格も同じです。
また、学年定員20名なので学生ひとり一人に丁寧な指導ができることも特徴です。

働きながらでも分析の知識や技術を幅広く学ぶことができ、
卒業と同時に無試験で国家試験を含む4つの資格(毒劇物取扱者責任者・
化粧品総括製造販売責任者・化粧品製造業責任技術者・環境管理士(2級))を取得できるため、
化学の知識の学び直しや化学系の資格取得を目的とした方々が入学してこられています。

70%が新卒高校生の平日開講学科に比べ、化学分析学科の学生は年齢層も幅広く、
今年度も20代前半から60代の方まで幅広く入学しています。

今日は1、2年生ともに午後からは実験です。
2年生は5Fの実験室で蛍光分光光度計という装置で、ビタミンB2の測定を行っていました。

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ビタミンB2は栄養ドリンクなどにもよく含まれている物質で、光をあてると黄色い蛍光を発します。
エナジードリンクを透明なガラスに入れると明るい黄色い色をしていますが、それがビタミンB2の色だとお考え下さい。

『蛍光』を利用した分析は1年生でも学んでいますが、
医薬品やエナジードリンクなど実際の商品を用いた実験を経験します。
1年の時は試薬を溶かしたり、希釈するだけで実験ができましたが、
2年生の実験ではエナジードリンクは炭酸を抜いたり、不要な成分を除去したり、下準備も必要となり、
ややステップアップした内容になっています。

一方、1年生はこれまでに何度か実験室に入り、天秤の使い方など学んでいましたが、
試薬を計り溶かし、化学反応を用いた実験を行うのは今日が初めてです。

数名の学生は化学実験の経験があったようですが、
まだみんな不慣れな様子で全員横並びで実験を始めたような状態でした。

実験で用いるのは透明な液体なので、間違えないようにビーカーや試薬ビンにラベルを貼るというところから丁寧に実験を進めていきます。

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実験中はM先生がお手本を演示してみせてから、みんなそれぞれが取り組みます。
文字で書かれたテキストだけでなく、目の前で操作を見ているので理解も深まります。
また、見ていてもよく分からないところがすぐ質問できるのも本校の実験のよいところです。

実験が終わってからは教室に戻り、データのまとめ方、レポートの書き方についての説明を実施しました。
普段、仕事をしながら通学している学生がほとんどですので、
学校に登校している間にレポートに必要な計算などを済ませて帰り、家では文章を書くだけにして帰るのが学生達の基本スタイルです。

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ここまでできていれば帰ってからも安心ですね。
今日行った実験操作『滴定』は今後も何度も出てきます。
徐々にスキルアップして正確な実験ができるようになって下さいね。

ドラいちろう