2022.05.20
本日は、兵庫県立兵庫工業高校へ出張実験会に行ってきました。
今回は以前、本校にて実施した「近畿工業化学教育研究会」の秋季大会に参加された先生からご依頼をいただき、
高校1年生28名の生徒さんを対象に行いました。
実験の前に、分析化学って何?社会ではどう使われてるのか?という内容で
「身の回りにある分析化学と本校」をご紹介しました。
メモを取りながら、とても熱心に聞いてくださいました。
その後、体験実験を3つ行いました。
1つ目の実験は、「犯罪捜査で用いられる化学分析 血痕検出」です。
一般的に血痕を検出する際には、「ルミノール反応」を利用します。
この反応は、血液中の酸素を運ぶヘモグロビンという物質と反応して発光する現象です。
もちろん、今回、血液は使えないので、よく似た成分の試薬を用いて行いました。
フラスコの中の液体に試薬を投入すると液体が光ります。
思った以上に光ったので、生徒さんたちは、
「おおー」、「すごい」、「きれい!」と声が上がっていました。
ちなみに、お祭りやライブで使われているペンライトも似た原理で、
化学発光と呼ばれる現象のひとつです。
2つ目の実験は、「ジュースからDNAを取り出そう!」です。
用意したオレンジジュースやグレープフルーツジュースからDNAを抽出します。
オレンジジュースに試薬を加えて、しばらく待つと。
白っぽいモヤモヤが見えますか?これがDNAです。
こちらも、「すごい!」、「はじめてみました!」と言っていました。
3つ目の実験は、「納豆で秘密の手紙を書こう!」です。
納豆を水に溶かしたものをインクとして、白い綿棒を使って、絵や文字を書きます。
そこに、霧吹きである液体を吹きかけると、写真のように文字や絵が浮き上がります!!
なかなか個性的なものもありますね。
これは、「切ったジャガイモの断片にヨウ素液をつけると紫色に変わる。」という
皆さんも経験したことがある「ヨウ素デンプン反応」を利用した実験です。
何を書いたのかでとても盛り上がっていました♪
実験を終えた生徒さんからは、
「化学は苦手だったけど、実験は楽しかった。」
「こんなに身近に化学があるとは思わなかった。」
「化学ってきれい」
「もっとやりたい!」
「化学が好きになった。」
など、嬉しいコメントをいただきました。
本日の経験も活かして、今後、様々なことに興味を持っていただければと思います。
本校では中学・高校の先生からご依頼を受け、ご要望に合わせた実験や授業を実施しています。
詳しい内容やこれまでの実績などはコチラ→ 中学・高校との連携
兵庫工業高校の皆さん、本日はありがとうございました!
By ましおか