2022.05.22
本日の化学分析学科2年生の実験は日本薬局方に基づく医薬品の品質試験を行いました。
日本薬局方とは、日本国内で定められている厚生労働大臣によって公示される文書のことであり、
医薬品の品質や純度、強度の基準が定められているほかに各医薬品の有効性を問う試験法や判定方法が掲載され、
それに基づいて実験を行います。
現在、化学分析学科2年生が取り組んでいる応用化学分析実験では、
河川水やステンレス鋼などの試料を用いて環境材料分析や金属材料の分析など
多種多様な分析実験を行います。その時のブログはコチラからご覧ください!
実践的な分析技術を学べる「化学分析学科」は入学される方の年齢層も幅広く、
目的も様々です。それでは「化学分析学科」についてご紹介します!
本校には、平日に通学できない方を対象とした土曜日・日曜日開講の
「化学分析学科」があり、技術職への就職や転職、現職でのキャリアアップやスキルアップ、
勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に必要な国家資格の取得などの様々な
入学目的を持った学生が在学しています。
さらに、それぞれの学生が学びたい分野も様々であるため、
環境・金属材料・医薬品・化粧品・食品・バイオ・有機材料などの幅広い分野の
知識と技術を総合的に学べるカリキュラムとなっています。
このように多様な入学目的を持つ学生に対応するため定員数を20名の少人数で行っています。
また、土曜日・日曜日の通学で平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、
国家資格を含む4つの資格(毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・
化粧品総括製造販売責任者・環境管理士(2級))も卒業と同時に全員が取得することができます。
この実験ではチアミン塩酸塩(ビタミンB1)がどのくらい含まれているのかを調べます。
先ずは試薬調製を行いました。
調製した試料溶液を高速液体クロマトグラフという分析機器を使って測定します。
写真(左側)のEさんは毎週末、東京から通学しています。
Eさんのご実家は頭髪化粧品を扱う仕事をされており、化粧品に関する資格を取得するため本校へ入学されました。
Eさんはもともと文系でしたが、積み重ねてきた努力が実を結び、
自ら挑戦した国家資格である危険物取扱責任者乙種4類と難易度が高い甲種をダブルで取得しました!!
将来は安全性の高い効果のある頭髪化粧品の企画や製造及び販売をしたいという目標を持っています
応用化学分析実験はDNA解析や有機合成、有機材料分析など多種多様な実験が続きます。
そして、後期には卒業研究がはじまります。
これらの実験を通し、分析技術を身につけて活躍できる分析の専門家へと
成長していけるように我々教員がサポートしていきます!
byあららん