2022.05.28
本日は先輩の働く企業へ訪問し、実際に分析をしている分析室を見学させていただきました。
「企業等実習」という行事は、なかなか一般では見ることができない分析の現場を体感し、
学習や就業意欲の向上を目的として、毎年複数回実施しています。
コロナ禍の昨今、一度に訪問できる人数が制限されるため少人数の訪問となりますが、
企業様のご協力を得て実施することができています。
本日、2年生が訪れた「JTプラントサービス株式会社」様は、
JT(日本たばこ産業株式会社)のたばこ工場において、原料となる葉たばこや巻紙、
フィルムなどの材料の入庫作業、製造工程への供給作業、たばこ製品の入庫作業、
出荷作業を行っており、その中でもたばこ製品に関わる分析業務を行っています。
本校の卒業生も活躍していますので、卒業生が分析している姿も見学させていただき、
将来、自分たちが働くイメージをできる貴重な機会を与えていただきました。
たばこの製造方法など説明を受けてから、分析室へ案内していただきました。
「喫煙作業」という分析は、一度に20本の異なる銘柄のたばこに含まれるニコチンやタール、一酸化炭素の量を測定し比較します。
機械で一斉に20本の異なる銘柄のたばこに火をつけて、人間の代わりに機械がたばこを吸います。
すると、人間がたばこを吸うように20本のたばこから一斉に煙が出てきました。
こちらはたばこの葉の品質を検査します。
普段目にすることができない機器を見学させていただくことは大変貴重な経験ですので、
2年生のみなさんは企業様からの説明に真剣な様子で聞いてメモを取っていました。
分析室には機器分析実験で学んだガスクロマトグラフがありました。
実際に学んだことが企業でも活かしていけると実感しました。
見学の最後に本校の卒業生3名との交流会の時間を作っていただき、
仕事や職場について質問に応じてくれました。
(動画の中央で)話をされている卒業生のOさんは文系出身でしたが、
浪人された時に実験をする分野で仕事がしたいと、理系に方向転換され、
理系の大学よりも基礎からしっかりと学べる本校を志望し入学されました。
今では後輩にしっかりとアドバイスができるほど成長されていますね。
実習を終えて感想を聞くと
「非常にきれいな職場でした」
「楽しそうな職場でこの会社に入りたい!!」
「今後の仕事のイメージができました」など、非常に充実した様子でした。
分析室にはホールピペットなどの本校の実験室にもある実験器具類がありました。
企業でも本校で学んできた実験器具の取り扱い方が十分に生かされますので、
これからも日々の実験で習得していきましょう。
本日、ご対応していただきました「JTプラントサービス株式会社」様、ありがとうございました。
byあららん