2022.06.24
本日、医療医薬分析学科・環境化学分析学科の1年生は定性分析実験に取り組みました。
実験が順調に進んでいるようで、学生たちが実験の様子を見せてくれました。
今回の実験はピンクや水色などきれいな色変化が多数起こるので、
学生たちもいつも以上に楽しそうに実験に取り組んでいました。
定性分析実験とは、金属イオンの持つ様々な性質を用いて、
未知試料中に含まれる金属イオンを検出する実験です。
この実験では、ろ過をはじめとする化学分析の基本的な実験手法を学べるため、
1年生の最初の実験として取り組みます。
逆に言うと、基本的な実験手法の習熟度を計れる実験とも言えるため、
国家資格の「化学分析技能士」の実技試験の課題にもなっています。
「技能士」とは、働く上で身に付ける、または必要とされる技能の修得レベルを評価する国家検定制度で、
たくさんある実施分野の1つに「化学分析」があります。
そして、「化学分析技能士」は化学分析の技術力を証明してくれる唯一の国家資格でもあるため、
本校では、本校の入学から卒業までの方針や目標を表した「3つのポリシー」の中で、卒業時の到達目標の1つとして掲げ、
化学分析技能士3級について全員受検、全員合格を目指しています。
(先日、2年生が化学分析技能士の実技試験に挑戦した時の様子はこちらから)
さらに、昨日行われた化学実務駅伝では、卒業生の方から
「化学分析技能士の取得が会社から推奨されていて、取得すると給与面も含め評価される。」
というお話しもありました。
そのようなこともあり、本日の実験ではいつも以上に熱心に取り組んでいました。
班員同士、操作を1つ1つ確認し合いながら、丁寧に実験を進めていましたし、
操作方法や原理が分からにところは担当教員に質問して、疑問をその場で解消し、
理解を深める姿もあちらこちらで見られました。
そこで、実験を終えた学生に感想を聞きました。
この実験では最後に本番さながらの実技試験も経験できるようにしていますし、
その前に各自で復習を行う時間も設けていますので、
このような機会も活用して、さらに技術力を高めていきましょう!!
by みなと