2022.07.15
健康化学分析学科では2年生になると食品を扱う実験授業があります。
この実験では学生のみなさんが牛乳、お酢、エナジードリンク、サプリメント、お菓子などを持ち寄り、食品中に含まれる成分を分析します。
本日は学生さんにお菓子を持ってきてもらい、原子吸光光度計という金属を測定する分析機器でお菓子中のカルシウムを測定しました。
お菓子そのものは測定できませんので、お菓子をよく砕き、金属以外の有機物はガスバーナーで燃やします。
さらに、電気炉という機械に入れて燃やします。燃やした後は薬品を加えて金属成分を溶かします。
測定に至るまでにはさまざまな工程がありますが、班員と協力し合いながら実験を進めていきます。
また、これまでの実験の中ではカッテージチーズを作る実験も行いました。
温めた牛乳にお酢やレモン果汁を加えよくかき混ぜると固形分と水分に分離します。
この固形分がカッテージチーズですが、牛乳に加えるお酢やレモン果汁によって、カッテージチーズのでき方に違いがみられるのか実験を行いました。
このほか、エナジードリンクやサプリメントの中には発育促進に欠かせないビタミンB2が含まれていますが、このビタミンB2は光る性質(蛍光)を持っており、この蛍光の強さを測定することにより、どのくらいビタミンB2が含まれているのかを調べる実験も行いました。
健康化学分析学科のみなさんは楽しく学びながら分析技術を身につけられた様子でした。
食品分析のプロフェッショナルになれるよう今後も我々教員がサポートしていきます!
byあららん