2022.08.20
本日は第72回「道頓堀川水質調査」の三日目!
「道頓堀川水質調査」は、本校の課外活動の1つである「環境委員会」が中心となって、年4回の水質調査を継続して行っているもので、19年目になります。
この水質調査では日本工業規格(JIS)の規定に基づき、数項目の化学分析や細菌学的検査を行い、その結果を本校HPで公開しています。
(これまでの水質調査の結果はこちらをご覧ください!)
先日の道頓堀川水質調査の初日には、道頓堀川の3つの地点より川の水をサンプリングしてきました。
川の水の水質を判定する分析項目の中には、当日に分析して結果の出る項目もあれば、微生物に関わる検査では数日かかる項目もあります。
今日は大腸菌など、細菌とよばれる微生物の生育状況を調べる分析結果を見る日でした。
一昨日と昨日の道頓堀川水質調査の様子はコチラから!
・72回目の道頓堀川水質調査がスタート!
・第72回道頓堀川水質調査~調査二日目~
このブログの最初の写真で学生が見ていたのは、緑色の溶液が入った試験管です。
緑色の溶液は、大腸菌などを生育させるための「培地」と呼ばれるものです。
実はこの中にもう一つ、小さな試験管が入っています。
上の写真、お分かりいただけるでしょうか。試験管の中にある小さな試験管を!
この小さな試験管は、口元を下にして液体の培地の中に浸かっている状態です。
そして、この中で大腸菌たちが生育してくるわけですが、大腸菌は生育する際、人と同じ呼吸をしているため、二酸化炭素の気体を発生させます。その気体がこの小さな試験管の中に気泡としてたまっていきます。
学生たちは、その気泡を確認することで、大腸菌が生育してきたことを目視で判定していくのです。
判定した結果は、記録用紙にまとめていき、最終的にどれだけの細菌がいたのかを求めていきます。
まずは2年生が確認方法を1年生に丁寧に伝えています。
カメラを向けるとちょっと照れてしまった1年生ですが・・・一生懸命行っていました。
こうして大事なデータをみんなで求めることができました。
最後は、微生物の生育した培地などを廃棄したり、試験管を洗ったりする作業をして終わりました。
廃棄する際には、どのような微生物が生育しているか分からないので、全て高圧で微生物を滅菌するため、オートクレーブという、家庭にある圧力釜の大きくしたような装置を使います。
1年生はまだ扱いが不慣れなため、2年生が使い方や注意点を丁寧に教えています。
その様子はコチラの動画でじっくりとご覧ください。
道頓堀川水質調査はあと1日行って結果を求めて、一連の調査を終えることとなります。
単に調査だけでなく、1年生は新たな知識を得て、2年生は1年生に伝えることで自身の勉強にもなっており、本校学生にとって貴重な課外活動の機会であることは間違いありません。
それぞれが成長しながら、道頓堀川の水質をこれからも分析をしながら見守っていきましょう。
さて、どのような結果になるのでしょうか。結果はまたHPで公開いたします。
By ぽてと