2022.08.29
本日、本校で化学分析の技術力を証明できる唯一の国家資格である「化学分析技能士」の1級と2級の実技試験を実施しました。
国家資格である「技能士」とは、働く上で身に付ける、または必要とされる技能の修得レベルを評価する国家検定制度です。
その実施分野は溶接や造園、菓子製造など多岐に渡り、130種類もありますが、その中の1つに「化学分析」があります。
本校に入学してくる学生の多くが高校の普通科を卒業しており、高校時代にはほとんど実験を行った経験がありませんが、本校での2年間で基礎から応用、実践へと技術力を高めていきます。
そのような学生たちの成長と技術力の証として、化学分析の技術力を国が認めてくれる唯一の国家資格である「化学分析技能士」の3級に2年生全員が受検し、全員合格を目指しています。
(本年6月に行われた3級の実技試験の様子はこちらから)
しかし、学生の中には、少数ですが、工業系の高校で多くの実験を経験している学生もいます。そのような学生はさらに技術力を磨き、高校にほとんど求人が届かない分析職への就職を叶えたいとの思いで入学してきます。
そして、このような学生の中には2級に挑戦する学生もいます。
また、本校は、技能士の実施団体である大阪府職業能力開発協会から、化学分析技能士の大阪での会場として指定を受けているため、普段の実験で使用している実験室が試験会場となります。
2級に挑戦した生命バイオ分析学科(現 生命化学分析学科)のSくん(左)と健康化学分析学科のKさん(右)です。
持てる力を出し切り、ホッとして自然と笑顔の二人です。
本校では実技試験課題である定性分析と定量分析について、3級の出題課題はもちろんのこと、2級や1級の出題課題についても、1年生の1年間をかけて、じっくりと修得することができるカリキュラムとなっています。
そのため、二人は1年生での実験を復習して、今日の本番に臨みました。
試験を終えた二人に感想を聞きました。
さて、今回、2級を受検した2年生がもう一人います。
土日開講学科の化学分析学科に在籍するMくんです。
Mくんは平日に働きながら、週末に登校して学んでいる学生です。
Mくんは現職で分析職に就いていますが、もっと技術力を高め、より一層会社に貢献できる人材になりたいとの思いから、入学してきました。
そして、入学当初から2級取得を目指していました。
そのようなMくんにも感想を聞きました。
Sくん、Kさん、Mくん、2級受検、お疲れ様でした。
果敢に2級に挑戦した3人に良い知らせが届くことを心から願っています!
by みなと