2022.09.11
卒業研究に入った化学分析学科2年生は、予備実験を重ね着実に取り組んでいます。
卒業研究とは、自分たちでテーマを決め、実験計画の立案、実験、発表、論文作成迄を行います。
これまでの実験で習得してきた分析技術の集大成でもあります。
髪と洗浄に使用する水の関係とヘアケア製品に関わる研究テーマのこの班は、カルシウムやマグネシウムなどの金属が豊富に含まれているミネラルウオーターを用いて髪の表面の傷み具合を調べる実験を行います。
傷みのない髪の表面には金属成分の付着量は少なく、傷みのある髪の表面には金属成分の付着量が多いと推測して評価実験を行います。
ヘアケア商品を扱う仕事をしているIさん(右)により、人毛を使って髪の毛を脱色させて傷んだ髪を作ります。
カルシウムやマグネシウムなどの金属が豊富に含まれているミネラルウオーターに脱色させた人毛を入れて「キレート滴定」という実験方法で金属成分量を調べます。
定員数20名の化学分析学科は少人数で年齢層も幅広く、みんなで協力し合いながら実験を進めます。
それでは化学分析学科についてご紹介します!
本校には、平日の学科には通学できない社会人や大学生を対象とした土曜と日曜開講の「化学分析学科」を設置しています。
この学科に在籍する学生は年齢層が幅広く、現職でのスキルアップや技術職への就職や転職を考えている方、事業拡大を考えている経営層の方など、入学目的も様々ですので、平日の学科で学ぶ環境、材料、食品、化粧品、医薬品などの専門分野を総合的に学ぶことができます。
また、卒業と同時に平日学科と同様に卒業と同時に毒物劇物取扱責任者、化粧品製造責任技術者、化粧品総括製造販売責任者の国家資格を無試験で取得することが可能です。
みんなで滴定操作!
入学当初は実験器具類を扱ったことがなかった学生も今ではこのように実験器具類を正しく扱えるようになりました。しっかりと分析技術が身に付いています。
来月には卒業研究の途中経過を報告する中間発表があります。
これまでの取り組み方について諸先生方に評価していただき、今後の卒業研究の進め方について教示してもらいます。
仕事と学業の両立に加えて卒業研究もはじまりましたが、自分たちで立案した卒業研究を進めている様子は充実しているように見えます。
困ったことがあればいつでも我々教員がサポートしていきますので安心してくださいね!
byあららん