2022.09.30
医療医薬分析学科2年のN君が、頭髪に利用するシャンプーやリンス、カラー剤、ヘアケア剤などの製品を研究・開発、製造されている企業に内定しました。
企業からの就職内定を伝えると、信じられないという様子のN君でしたが、喜びの一枚!!
N君は、高校の時に化学の勉強や実験をたくさんしてきた学生ではありません。
中学の頃は実験を行うことが好きでしたが、高校のカリキュラムでは取り組むことがなかったとのことです。
では、なぜ本校に入学してきたかというと、高校卒業後の進路を考えるときに、先生から「好きなことを仕事にした方が良いよ」と言われたことが切っ掛けでした。
自分の好きなことは何かと考え、中学の時に行っていた実験を思い出し、それならばそのような実験を活かせる道に進みたいと考えるようになりました。
とはいっても、高校で化学の勉強をしていなかったので、イチから学び、技術も身に付けられる学校ということで本校を見つけて入学することを決めました。
さらに出身地が本校から離れているため、一人暮らしをしなければいけないという条件でしたが、自分の好きなことを仕事にしたいという思いを持って本校に入学してきました。
そして、いざ就職活動!となりましたが、N君には不安がありました。
それは、採用試験で必ずある面接試験です。人前で話すことが苦手なN君は、改まって何か話すとなると少し詰まってしまったり、うまく話すことができないという状態でした。
そこで、毎日面接練習をすることにしました。その中で、自身を振り返ることもたくさん行いました。
また、当初は関心をもっていなかった化粧品分野の企業を受けたいと思った理由も、改めて自身の気持ちを整理していきました。
それは、好きな実験で数々の化学反応を見てきたことを活かしたいと思ったことが切っ掛けでした。
実際の実験では、目の前で色が変わったり、温度が変わったりという変化を見たり、固体や液体の試薬を扱ったりと、いろいろと体感してきました。
内定をいただいた企業では、シャsンプーやリンスなど様々な頭髪用の化粧品を扱っておられますが、それらはすべて化学薬品が使われており、製造時には混ぜたり、熱を加えたりすることで同じ品質の製品を作り続けておられます。つまり、N君はこれまで化学実験を行った経験や学んだ化学の知識をそのまま生かせると思ったのです。
この思いを何とか面接試験で伝えたいと考え、採用試験の日程が決まる前から、ほぼ毎日、昼休みになれば私のところへ来て、10分でも面接の練習を行ってきました。
下の写真は、その時の様子です。
こうして掴んだ就職内定です。
普段は、本当に寡黙な学生ですが、実際の面接ではしっかりと話すことができたと言っていました。
下の動画は、就職内定を伝えた瞬間の様子です。
本人も無事に内定をいただけるだろうかと不安に思っていましたが、届いた内定通知の文面をじっくり読み、しばらくは信じられない様子で、沈黙の続く動画となりましたが、最後には喜びのコメントも話してくれましたのでぜひご覧ください。
N君、改めて内定おめでとう!
By ぽてと