せんせのブログ

京都橘高等学校~化学実験講座 第12回目~

2022.10.01

キンモクセイの香りがほんのりと漂う季節を迎えた京都。
4月から始まった京都橘高校での化学実験講座(全19回)も本日で第12回目を迎えました。
過去の講座の模様はコチラ↓↓↓からご覧ください!
▼京都橘高等学校~化学実験講座第1回目~
▼京都橘高等学校~化学実験講座第2回目~
▼京都橘高等学校~化学実験講座第8回目~
▼京都橘高等学校~化学実験講座第9回目~
▼京都橘高等学校~化学実験講座第10回目~
▼京都橘高等学校~化学実験講座第11回目~

今日はネバネバの食品を使った実験です。さて何でしょう?はい、納豆を使った実験です!
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食べ物は体内に取り入れて消化、吸収を経て体の栄養になりますが、食べ物を消化するためには「消化酵素」が必要になります。
納豆には消化酵素のひとつであるアミラーゼがあります。
アミラーゼの消化酵素のはたらきにより、ご飯やパンなどの炭水化物であるデンプンを分解します。
デンプンはアミロースとアミロペクチンからできており、アミロースはぐるぐるのらせん構造をしています。
このらせん構造の中にうがい薬に含まれる「ヨウ素」が入り込むと紫色になり、消化酵素のアミラーゼが加わると分解されて無色になります。
その反応を利用した実験を行います。
まずお湯に溶かしたデンプン液の中に紙を浸します。

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このデンプン液に浸した紙に、納豆を水に浸した液で文字を書き、その上からヨウ素液を吹きかけると...

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文字を書いた部分はヨウ素液に染まらず白く浮き上がり、酵素がデンプンのアミロースを分解したことが分かりました。
納豆で手紙が書けるんだー、スゴイ!と発見ができたようです。

化学っておもしろいですね。実験を通して化学のことが少しでも分かってもらえると嬉しいですね。
楽しい、面白いと思うことが化学の仕事に結びつきますので、今後も実験を通して化学の魅力を伝えていきます。
京都橘高等学校のみなさん、今後も一緒に実験を楽しみにしてくださいね!

by あららん