2022.10.02
10月1日は本校の創立記念日で40周年を迎えました!
40年という歴史をもつ専門学校は全国でも少なく、さらに本校は日本で唯一の化学と名の付く学校です。
本校はここで学ぶ学生たちと向き合い、分析技術と化学の知識を教え、これまでに4,169名の卒業生を送り出してきました。
10月1日はその記念すべき一日で、これまでの歴史を振り返る節目とし、創立40周年の記念式典を校内で執り行いました。
この写真は、記念式典前に校舎の前で教職員で撮影した1枚です。
天気も良く、晴れやかな青空が広がっていました。
会場は、いつも学生たちが学んでいる教室です。今日は机の配置を変え、記念講演の会場となりました。
校舎は一昨年度に増改築して新しく、綺麗になっています。この教室に卒業生や在校生、在校生の保護者、近隣の方々、その他学校関係者の皆様を迎えて記念講演会がスタートしました。
最初は、本校の創立者でもある理事長の挨拶から始まりました。
今日という日を迎えることができたことを感謝され、設立時を振り返りながら当時の想いは今も変わっていないと話されていました。
また、その後はメインの記念講演会。
一般社団法人楠公研究会の代表理事 山下弘枝様を講師としてお招きし「忠と孝と教育」をテーマにご講演いただきました。
講演いただいた内容は、鎌倉時代末期から南北朝時代にかけて関西を中心に活躍した武将の楠木正成(くすのき まさしげ)とその長男の正行(まさつら)にまつわるお話です。
講師の山下様は、楠木正成の末裔(まつえい)にあたる方です。各人物のご紹介と共に、楠木正成が今の日本の形を作り、その志は今も日本の中で引き継がれてきていることを分かりやすく、丁寧にお話をいただきました。
そして、本校の前を流れる大川のちょうど対岸付近には、「小楠公義戦之跡」という大きな石碑が建っているのですが、楠木正行が1347年(正平2年)11月26日、ここで山名時氏、細川顕氏軍と合戦し快勝したにも関わらず、橋から大川に落ちた敵兵五百数十人を救出し、体を温め衣食と薬を与えたという逸話のご紹介。そして、明治の初めに日本が赤十字に加盟する際、欧米人はこの話を聞いて感動し、容易に加盟が認というエピソードもご紹介くださいました。目の前にこんな歴史の物語があったことを初めて知った人も多かったようです。
また、講演会の後は生のピアノ演奏で来場いただいた皆様に優雅な時間を楽しんでいただきました。
お迎えしたのはピアニストの村尾亜計実 様です。本校の校歌を作曲いただいた方でもあります。
演奏いただいたのは、創立40周年ということで、現在から10年ごとに過去を振り返り、その当時に流行っていた曲です。その外にも、クラシックも演奏いただき、最後には校歌も演奏いただき、創立記念にふさわしい時間を過ごすことができました。
演奏の様子を一部ですが以下の動画でご覧ください。
こうしてあっという間に予定していた時間は過ぎ、最後に校長からの挨拶で閉式となりました。
校長はこの40年の歴史を振り返り、創立の時には偶然の出会いが出会いを呼び、この出会いが一つでも欠けていたら本校は開校できなかったかも知れない。言い換えればいくつもの奇跡でできた学校であるというエピソードをご紹介。これからも入学生、卒業生ともにその奇跡を5年後、10年後へと繋いでいくと話されました。
来場された皆様には、記念誌や記念品をお渡ししました。
記念誌を片手に写真を撮らせてもらったのは、久しぶりに来てくれた卒業生です。
在学時もよくこの2ショットをご紹介しましたが、現在はともに分析技術者として活躍中です。みんな元気そうでなによりです!
これからも本校は分析化学を教える日本で唯一の学校として進んでいくとともに、分析化学者を一人でも多く輩出していきますので、これからもよろしくお願いいたします!
最後に本日、ご講演と演奏をいただきました山下様、村尾様に感謝申し上げると共に、ご来場いただきました皆様にもお礼を申し上げます。
ありがとうございました!
By ぽてと