2022.11.26
本日は京都橘高等学校へ出張し、化学実験講座を行ってきました!
生徒さんが手にもっているのは、化学のチカラでできる鏡です。
この後、自ら作った鏡で前髪を整えておられました(^^)
京都橘高等学校での化学実験講座は、高校から依頼を受けて実施しています。
4月から金曜日の授業時間を使って、全18回の実験講座を行います。
本日は、その17回目となり、残り回数もわずかとなってきました。
実験の説明をあららん先生が行っています。
生徒さんたちは配布されたプリントと共に、タブレットの中で配られる課題にも目を通しながら、実施する実験の原理やポイントを聞いておられます。
過去の講座の模様はコチラ↓↓↓からご覧ください!
▼京都橘高等学校~化学実験講座第1回目~
▼京都橘高等学校~化学実験講座第2回目~
▼京都橘高等学校~化学実験講座第8回目~
▼京都橘高等学校~化学実験講座第9回目~
▼京都橘高等学校~化学実験講座第10回目~
▼京都橘高等学校~化学実験講座第11回目~
▼京都橘高等学校~化学実験講座第12回目~
▼京都橘高等学校~化学実験講座第14回目~
▼京都橘高等学校~化学実験講座第15回目~
毎回この講座では45分授業で2回分の時間をいただき、1種類~2種類の実験を行っています。
今回は2つの実験を行いました。
1つ目は、「銀鏡反応」と呼ばれる実験で、その名の通り銀が鏡のように現れる実験です。
一見、難しそうですが、使う試薬の中でポイントとなるのは、身近な糖の一種でブドウ糖です。
料理に使うお砂糖とは少し異なる構造をしていますが、最もシンプルな形をした糖ともいえる試薬です。
「なぜ、砂糖ではダメなの?ブドウ糖でなければいけない理由は?」を考えながら実験を行いました。
そして、このブログの最初にお示しした写真のような鏡が出来上がりました。
2つ目の実験は、発泡スチロールを使った実験です。
クッション材として梱包時に使われることの多い発泡スチロールは、とても軽くて重宝されている一方、廃棄する際には軽いけど大きい、かさばってしまう、邪魔などといった状態にもなります。
まずはこれを溶かしてみようということで、ミカンの皮にも含まれる成分、リモネンという物質を使って大きな発泡スチロールを溶かしていきました。
氷が溶けるようにぐんぐんと小さくなり、透明な液体に戻る発泡スチロールの様子を興味深く観察されていました。
また、発泡スチロールを溶かすだけでなく、再度、発泡させて元の状態に戻すという実験も行いました。
別の方法で溶かした発泡スチロールは、マシュマロやお餅のような状態になります。
この餅状態になったものを、お湯に漬けると再度発泡して膨らんでいきます。
膨らんだものを取り出して触ると、「元の発泡スチロールみたいに本当に軽い!」と変化する物質の様子に驚きながら、その変化を楽しんでおられました。
生徒さんたちがお湯の中で発泡させている様子はコチラの動画でご覧ください。
この実験講座を受けている生徒さん皆が理系クラスではありません。
普段は文系のクラスで実験を行っていない生徒さんいて、当初はガスバーナーに火をつけることにも慣れていない様子の生徒さんたちでしたが、17回も実験を行ってくると今日も慣れてきた様子で実験に取り組まれていました。
来週でこの化学実験講座もラスト!次回も実験を楽しんで終わりましょう!
京都橘高等学校の皆さん、今日もありがとうございました!
By ぽてと