2022.11.23
本校では、令和3年度に文部科学省から委託を受けた事業である「専修学校における先端技術利活用実証研究」(専修学校遠隔教育導入モデル構築プロジェクト)の1つとして、「化学分野等における先端技術を活用した実習科目の遠隔教育モデル構築事業」に昨年度から取り組んでいます。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響からリモート授業のニーズが高まってきたことから、本プロジェクトでは、遠隔での実験実習実施のため「化学実験をVRでできるようにしよう!」ということで、新たな実験実習のモデルを作ることを目的としています。
本校の重里校長が委員長を務める実施委員会では、日本化学会、大阪府職業能力開発協会、複数の高等学校、大阪府専修学校各種学校連合会工業部会、化学分野やインターネット産業に関わる企業や団体、そして複数の専門学校など、多数の皆様に委員としてご参画いただいています。
1年目は、実験VR化のニーズ調査を行い、VR化された化学実験の試用版の開発を行いました。
本日は、2年目である今年度の第2回目の実施委員会を実施しました。
本年度第1回の実施委員会の様子は、以下のブログをご覧ください。
文部科学省委託事業 ~実験VR化へ2年目の挑戦~
第2回実施委員会では、第1回目の実施委員会からの進捗状況と今後のスケジュールの報告を行いました。
実際に試用版を体験した教員や学生からアンケートを取り、出てきた意見の報告やそれらをもとに開発中の実験VR改訂版の現状を報告し、委員の皆様から感想やご意見をいただきました。
スピード感のある進捗状況に励ましやお褒めのお言葉もいただきましたし、システム構築の面からではなく、あくまで「教育」という側面から開発しているということに評価もいただきました。
その中で、完全なVRの完成には行かないまでも、今あるシステムを利用した簡易的な実施方法の提案や、現在の技術で可能な仮想現実だからこそできる提案などをいただきました。
また、委員である高校の先生からは、今後予定している試用版の実証講座への参加ご協力のお話をいただくなど、今回も多くの有意義なご意見をいただくことができました。
仮想空間の中で化学実験を実施できるようになれば、化学分野だけでなく関連分野へも展開でき、さらには社会人の学び直しや高校と専門学校と連携した教育活動にも広げられるものと考えています。
本日コロナ感染が再び増大する中にも関わらず、来校やリモートでご出席いただきました委員のみなさまには改めてお礼申し上げます。
皆様のご協力に応えるためにも実験のVR化を進めていきます。
これまでの本事業の成果や、その他の文部科学省委託事業に関する成果は
コチラのページにまとめていますのでご覧ください。
By ましおか