2022.12.04
本日は今年度第二回目の「土曜化学実験会」を開催しました。
土曜化学実験会は中学校や高校の先生方や生徒さんに、日頃はなかなかできない化学実験を楽しんでいただきたいとの思いから行っている会員制のイベントです。
平成14年度から年2回開催しており、毎回、参加者の皆様から好評をいただいています。
今年度2回目となる今回も、高校生や高校の先生方にご参加いただきました。
今年度第一回目の土曜化学実験会の模様はこちらから↓
【土曜化学実験会(第一回)】10月22日の模様です!
本日は
・アイスを愛するアドバイス
・ひもでサイエンスライフハック!
の2テーマの実験を行いました。
最初に本日実験をサポートしてくれる協力学生の皆さんの紹介と、
本日の実験の概要と注意事項の簡単な説明を行った後、実験室に移動しました。
実験室に到着したら、早速1つ目の実験「アイスを愛するアドバイス」を行いました。
この実験は氷に塩を入れることで起こる吸熱反応という化学反応を体感してもらう実験です。
大きめのジッパー付き袋に氷と塩を入れ、
その中に、牛乳や100%ジュースを入れた小さめのジッパー付き袋を入れて、振ります。
そうすると・・・あっという間にアイスクリームやシャーベットができあがりました!
想像以上に早くできて、参加者の皆さんは驚くとともに、とてもうれしそうでした。
赤外線式の温度計を用いて塩を加えた氷の温度を測り、0度よりも下がっていることも確認しました。
実験の合間には協力学生と参加者の高校生の方が楽しそうに話をしていて、とても和やかな雰囲気でした。
続いて、2つ目の実験「ひもでサイエンスライフハック!」を行いました。
この実験は摩擦熱でお湯を沸かすという実験です。
まずはお湯を沸かすための装置作りから行いました。
金具に巻き付けたひもを左右に引いて、金具をひもでこすり、摩擦熱を起こしていきます。
参加者と協力学生が交代しながら、和気あいあいと実験を進めていました。
金具が熱くなってくる変化を赤外線式の温度計で計測も行いました。
摩擦熱を体感してもらった後、摩擦熱を利用した身近な製品であるフリクションペンを用いた実験も行いました。
フリクションペンで絵や文字を書いた紙をホットプレートに乗せると・・・続きは動画でご覧ください。
この後、絵や文字が消えた紙を、塩を加えた氷を入れた発泡スチロールの箱に入れて、絵や文字が戻ってくることも見てもらいました。
実はフリクションペンのインクには化学が詰まっています。
フリクションペンのインクには、色の素となる成分、発色させる成分、温度によって色を消す成分が入っていて、温度によって成分同士の結合が変わることで色が消えたり、戻ったりします。
参加者の方からは
「今回の実験は家庭でも用意できるような物を使っていたので、すごく良かったです。」
「驚きがたくさんあって、楽しかったです。」
「学生さんとたくさん交流ができて、楽しかったですし、いい機会となりました。」
といった感想をいただきました。
ご参加いただきました皆様、本当にありがとうございました。
このイベントは次年度も引き続き開催していく予定です。
先生方にとっては授業やクラブ活動等の参考に、生徒の皆さんにとっては化学や実験の楽しさを体験していただける機会となりますので、ご興味をお持ちの方はぜひご参加ください。
by みなと