せんせのブログ

実験でも成長しています!~定量分析実験~

2022.12.10

昨日のブログでは、図書委員会で活躍する学生の成長をご紹介しましたが、本日は日々の実験で分析技術が上達した学生の成長ぶりをご紹介します!

本日は健康化学分析学科と生命化学分析学科で定量分析実験を行いました。
定量分析実験では主に滴定による分析実験を行います。
滴定による分析とは、コニカルビーカーとビュレットと呼ばれる実験器具類を使い、コニカルビーカーに測定したい試料を加え、そこへ反応が完結したことが分かるように指示薬と呼ばれるものを加えます。
ビュレットにはあらかじめ濃度が分かっている標準溶液を加え、ビュレットのコックを開いて測定したい試料に少しずつ加えます。
標準溶液と測定したい試料の反応が完結すると指示薬の色が変化します。

片手でビュレットのコックを操作し、もう一方でコニカルビーカーを揺らしながら色の変化を見極める操作はまさに分析技術のひとつです。

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コチラの実験は1年生の前期の実験ですっかりおなじみの中和滴定です。

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中和とは酸性(すっぱい)とアルカリ性(にがい)を混ぜ合わせると互いの性質が打ち消される反応です。

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コチラの実験は金属イオンの量を調べる「キレート滴定」の実験です。
キレートとは、ギリシャ語で「カニのハサミ」を意味する語源で、金属イオンをカニのハサミのように挟み込まれます。
例えば、ミネラルウォーターに含まれているカルシウムやマグネシウムがどのくらいあるのかを調べる実験があります。
中和滴定とは異なる指示薬を加えるので色の変化も異なります。

班ごとに行う実験では班員の協力が必要不可欠です。
入学した頃は実験に控え目だった学生も加える薬品に間違いがないようにテープに薬品の名前を書き、ビーカーに貼り付けて分かるようにしたり、使用済みの実験器具類の洗浄をするなど積極的に実験できるようになりました。
互いに声を掛け合い役割分担しながら実験を進めていく様子から協調性が養われ、成長が感じられました。

来週はこれまでの実験をまとめたレポートの見直しをするため、本日で1年生の実験は終了です。
冬休みを楽しく迎えられるようにあともう少し頑張りましょう!我々教員もサポートしていきます!

byあららん