2022.12.16
12月も半ばを迎える時期となりましたが、嬉しい内定の連絡をいただきました!
内定をしたのは環境分析学科(今年度より環境化学分析学科に学科名変更)のS君です。
S君は、関西で難関と言われる国立大学を卒業と同時に本校へ入学してきた学生です。
大学でも化学系の分野で学んでいましたが、就職活動が思うように進まず限界を感じました。
それならばと仕事で活かせる分析技術を本校で学び直し、これを自身の強みとし企業で求められる人材になりたいと考えました。
S君のように大学を卒業、または中途退学をして本校に入学してくる学生は少なくありません。
それぞれの理由は若干異なるものの、思うような就職ができないという不安を抱えて来ています。
下の写真は、S君が卒業研究の発表練習をしているところです。
周りの学生との年齢差も気にすることなく、グループで実験に臨み、普段は和気あいあいと学校生活を送っています。
しかし、いざ面接となると、とても緊張をしてしまい、思ったことや自らの考えをスムーズに話すことができず、これが本人にとっては悩みでもありました。
今回、採用いただいた企業は、電子材料、化粧品原料、医薬中間体、健康食品原料などを製造され、その分析職として採用いただきました。
結果だけをお伝えすると簡単ですが、正直、苦労をしてきたのも事実です。
面接の弱さを何とか克服しようと、先生と何度も練習をしたり、アピールする内容を考え、心が折れそうなときもありましたが、諦めずに先生と共に進み、少しずつ自信をつけていきました。
今回は2回の面接試験があり、2回目の最終面接の直前にも、ましおか先生と面接練習を行っていました。
その練習を終えた時も、「まだ、うまくでていないなー」と思っていたようです。
そしていざ最終面接に臨み、想定外の質問もあったようですが、S君なりにこれまでの自身の歩みを振り返り、その当時に何を感じ、何を学び、これからどうしたいのかを言葉を詰まらせながらも素直に正直に話しました。
そして、今回の内定の結果をいただきました。結果を聞き、「まさか内定をいただけるとは!」という気持ちだったようです。
「内定」という結果を伝えたときの様子は以下の動画をご覧ください。
企業の採用担当者の方は、S君の面接試験を見て、S君の変化や成長を2回の面接試験の中で感じておられました。
1回目の面接試験を終えた時、採用担当者様からは評価と2次面接(最終面接)に向けた課題もいただいており、それをしっかりとクリアし、今回の内定となりました。
採用とした理由をいただきました。
「1次面接の最初は、とても緊張されていて会話にもならないようなときもあったが、少しずつ慣れてくると、エンジンがかかったかのようによく話されていた。
親へ苦労を掛けていたことに少しでも恩返しをしたいと話されていたことはすばらしく、共感も持てた。
1次面接の最後に、研究開発や製造の各部署の部長からの質問で、各部署で仕事を行う上で大事なことは何かと尋ねると、こちらが求めるすばらしい返答があった。学校でよく学ばれていることも評価できた。
だからこそ、2回目の面接をしたいと感じたし、その時にはもっと自身のことを正直に素直に話してもらうよう、課題としてお伝えした。その結果、最終面接ではご自身の想いを正直に話しておられた。
恐らく練習をされたことと思うが、きっちりとこちらからの要望に対して応えていただき、成長された姿を見て、当社に入社後の伸びしろを感じることができた。」
このようなコメントをいただいたことをS君に伝えると、とても喜んでいました。
コツコツと諦めずに取り組んだことで弱点を克服し、少し遠回りをしたかもしれませんが、S君を求める企業と出会うことができました。
4月からの企業での活躍を期待してます!
S君、内定おめでとう!
By ぽてと