2023.02.06
昨日に引き続き、本校では道頓堀川の水質調査が実施されています。
本校学生のさまざまな課外活動の中に環境委員会があります。
環境委員会が中心となって取り組む活動の1つに、この道頓堀川の水質調査があります。
『道頓堀川』は、大阪のミナミの中心に流れ、観光の名所になっていることを始め、阪神タイガースの優勝や、最近では元号が「令和」に変わった際に飛び込む人がいたことでご存知の方も多いと思います。もちろん飛び込むことは禁止されていますし、飛び込んだ際に誤飲してしまったら身体に問題を引き起こす可能性も考えられます。
本校では、この道頓堀川の水質調査を2004年から実施しており、今回で74回目となりました。
この調査は、道頓堀川の3地点から川の水をサンプリング(採水)し、環境委員の学生たちが主体となって川の水質調査(川の水の中の微生物量や溶存酸素量などの調査)を行っています。
分析結果は本校のホームページで紹介していますので、こちらのページをご覧ください。
今日はまず、昨日準備した道具一式を持って、道頓堀川にサンプリングに向かいます。以下の写真のメンバーで道頓堀川に向かいます。また、これ以外の学生達は学校に残って使用する試薬などを準備して彼らの帰りを待ちます。
前列の一番右のK君が持っている白い筒状の器具が本日サンプリングで活躍する『バンドーン採水器』という器具です。河川の表層の水であればバケツでもよいのですが、河川の中や底の方の水を採るためには欠かせない器具です。
いざ道頓堀川に着きました。
学生達は橋の上からバンドーン採水器を下ろし、水を採ります。川の水に酸素が豊富かどうかも検査しますので、採水時に空気が混ざるとダメなのです。そのためこのような器具で採水する必要があります。
採水した水はその場で処置をして学校に持ち帰ります。
学校に帰ってからは、学校で準備していたグループと合同で実験を始めます。
今回の水質調査は2年生にとっては学生生活最後の水質調査です。1年生からすると今まで手取り足取り指導してくれていた先輩達から指導を受けられる最後の機会です。2年生は自分たちの知識を全部1年生に伝えようと手順書を元に様々なコツを指導していました。
1年生達は来年度は自分たちが主体となって新入生の指導をしなくてはなりません。聞き逃すことがないように1年生たちも真剣です。
中には1年生同士で指導しているシーンも見かけました。今までの水質調査には参加していなかったけど、今回から興味を持って参加した学生には、今年度の最初の水質調査から参加していた学生が、実験のポイントを教えているのです。
滴定など基本的な操作は、普段の実験でしっかり身についていますので、要点を伝えれば初参加の1年生にもさほどの難しさはありません。むしろ新しいことにチャレンジできることを楽しむように実験に取り組んでいました。
1年生の中にも既に率先して実験をできるように成長している学生がいるのをみて、今日の実験指導担当していたみなと先生も頼もしく感じたとのことでした。
明日以降も水質調査は続きます。頑張ってくださいね。
by ドラいちろう