せんせのブログ

国内研修旅行 第一日目 ~備前焼体験と倉敷散策~

2023.02.16

1年生は本日から2泊3日の国内研修旅行に出かけます。
今回の行き先は岡山県と兵庫県です。

国内研修旅行は友達との楽しい思い出を作るだけではなく、化学に関する施設の見学、卒業生が就職している企業等による就職活動に関する講演の聴講、さらに、就職や大学編入学といった学生それぞれの夢の実現に向けて、私たち教員とじっくりと相談をしながら自分自身と向き合い、自分の思いを言葉にしたり、強みを見つけたりするための時間を持つ、本校の学校行事の中でも最も重要な行事の1つです。
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旅行が推奨されるようになるなど規制は緩和されつつありますが、コロナ禍が完全に収まったとは言えない状況のため、実施に当たっては旅行会社、宿泊するホテル、移動する際のバス、研修先などと協議を行い、各社・各施設が定める基準に沿いながら、最大限のコロナウイルス感染予防対策の実施をお願いしました。
また、移動のバス内の常時換気、各所で手指のアルコール消毒、朝夕の検温、食事の際の黙食、個別の健康管理表での体調管理など、できる限りの感染予防対策を徹底しています。


出発に先立ち、校長先生から国内研修旅行における心構えをお話しいただきました。
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コロナ禍が続く中ですが、皆さんの夢の実現のために、この時期に国内研修旅行を行える意義は大きいです。
この国内研修旅行は、プロ野球で例えるならば開幕前のキャンプ。それぞれが体力を蓄える大切な機会であるので、有意義に時間を過ごしてほしい。
また、2年生の1年間は進路決定、国家資格である化学分析技能士3級の受検、卒業研究の実施など様々なハードルを越えていく1年になるので、これらのハードルを越えていくためにも友達同士、さらには私たち教員との絆を深める機会ともしてほしい。
と激励のお言葉をいただきました。

第一日目の午前中は岡山県に移動し、まずは備前焼の手びねり体験を行いました。
備前焼は平安末期―鎌倉初期にかけて確立された、歴史が長い焼き物です。その特徴は釉薬を使わず、器とともに窯に入れられる藁の器への当たり具合と火加減のみで生み出す独特の模様です。

陶器作りと化学に何の関係があるの?と思われる方もおられるかも知れませんが、陶器はミネラルなどを含む粘土を加工し、空気と触れながら、1000℃以上に加熱することで化学反応が起きて表面が変化し、色や模様といった風合いができあがります。
陶器作りを行ってきた先人たちは、五感を澄ませて、その変化を経験的に分析し、今の備前焼を確立していったのだと思います。このようなところにも、化学があることを学生たちは楽しみながら知ることができたと思います。

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思い描いた完成イメージに近づけるべく、真剣に取り組んでいました。

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それぞれが世界に1つだけの作品を仕上げ、とてもうれしそうですね。

続いて、倉敷の美観地区の散策を行いました。
蔵屋敷が立ち並ぶことから倉敷と呼ばれるようになったとの説があるほど、蔵屋敷、なまこ壁、柳並木などの趣ある町並みが楽しめる地域です。さらには、国産デニム発祥の地でもあります。
学生たちは仲の良い友達と連れ立って、町並み散策やお土産屋さん巡りなどを楽しんでいました。
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そして、ホテルでの夕食後は、希望の進路を叶えるために自分自身とじっくりと向き合う時間です。
先日の企業紹介講座を聞いて少しずつ行きたい企業が明確になってきたり、模擬面接を通して自己分析が足りていないことを感じていたりする学生たちは志望動機を考えたい、自己分析を深めたいなど、それぞれが目的意識を持って、集まってきました。
私たち教員は、そのような学生たちの思いに耳を傾け、それぞれの目的と現状を踏まえて、個別指導を行っていきます。
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本日からの3日間、それぞれの夢の実現に向けて、次のステップへと歩みを進めていってほしいと思っています。そのために、私たち教員はできる限りのサポートを行っていきます。
3日後にはそれぞれが成長し、たくさんの思い出を抱え、笑顔で大阪に帰りつけるよう、明日からも有意義に過ごしていきましょう!

この国内研修旅行の様子は明日もブログでご紹介いたしますので、お楽しみに!

by みなと