2023.03.10
本校ではたくさんの実験を行うので、実験中にはたくさんの試薬を含んだ溶液(廃液)が発生します。
そのため、それら溶液を一時的に保管しておき、半年に一度、廃液処理業者さんを通して処理しています。
今日は、その半年に一度の廃液処理の日でした。
廃液を保管している場所から、業者のトラックまで運びます。我々教員だけではなかなか進まないところ、
今日は有志の学生たちが春期休暇中にも関わらず、手伝いにきてくれました。
その数、20人!頼もしい助っ人!みんなでわいわい楽しく行いました!
写真の車の荷台で作業してくれてるのは、1年生命化学分析学科のH君、
「筋トレになるからうれしい!」と張り切ってくれました。
廃液を保管している倉庫には、たくさんの廃液を貯めたポリタンクがあります。
これらの廃液は、内容物によって分類されています。
分類は、実験中に学生たちが行っています。1年生の頃から、どの試薬が、どのような危険性があり、
どのように分類して回収するのかを意識して実験をすることで、試薬に対する扱い方を身に付けています。
これらを運び出す作業を学生たちが手伝ってくれ、一気に片付けることができました。
今回は20Lのポリタンク46本でした。
業者さんに引き渡す前には種類と量のチェックを行いました。
廃液の種類ごとに色分けしたテープで分別しているのでテープの色ごとに数量を確認していきます。
保管倉庫からエレベーターホールまではバケツリレー方式で運びました。
学生の協力も得て、トラックが到着するまでに終えることができました。
トラックを待つ時間も、学生たちは実験器具の片づけを行いました。
先日、卒業式を終えたばかりの卒業生(2年生)が分担を割り振り、テキパキ行っていました。
協力してくれた学生からは
『廃液やゴミの量を見て、これだけ環境に負荷をかけていることに気が付きました。
4月から始まる実験では廃液やゴミを減らすように心掛けて、
実験操作を行っていきたいと思います!』
のようなコメントが聞かれました。
作業の感想を聞きましたので動画でどうぞ!
最後に処理業者さんと廃液を引き取っていただいた記録を交わし、
廃液を処分できる許可番号のある車を見送り、作業は終了しました。
このような廃液の受け渡しは、学生たちにとって普段見ることのない光景ですが、
企業へ入れば行わなければいけないことの一つで、大切な経験にもなっています。
先日のブログでは、新年度に向けて教員が実験の準備を行っている様子をお伝えしましたが、
このような廃棄処理作業も新年度を迎えるための大切な準備なのです。
ただ今、教職員一丸となって、新年度に向けた準備に励んでいます。
新年度、新入生と新2年生の皆さんが登校してくるのを心から待っています!!
by シュリンプ