2023.06.30
今回は、2年生の健康化学分析学科の実験にお邪魔しました。
すると何やら、複雑に実験器具が組み立てられた実験装置を発見しました。
この装置について、学生に質問してみると、これは水蒸気蒸留を行うためのものであるとのこと。
実験の内容について、話を聞いてみると、次のように答えてくれました。
「食品中に含まれる目的成分を測定したい。その成分は温めることで、蒸発する性質を持っている。
ただ、できるだけ他の成分が混じっていない状態で取り出したい。
そこで、目的成分を水蒸気で加熱して、いったん気体とし、再度冷やして液体とすることで、
目的成分を取り出すことが可能な"水蒸気蒸留"を行っている。」
とのことでした。
学生が扱っているサンプルは、微生物を培養して得られたアルコールを含んだ溶液です。
この操作を行うことで、アルコールだけを多く回収しようとしています。
水蒸気蒸留により、実際に目的成分(アルコール)を取り出している様子をご覧ください。
中央の容器に入った液体に、目的成分が溶けており、一番右の容器にアルコールが回収される仕組みになっています。
水蒸気は一番左の容器から中央の容器へと吹き出していますよ。
とてもおもしろい実験装置ですね。
このような装置の作動原理や実験方法を修得することも、本校の教育の一環です。
実験のおもしろさを味わい、楽しく学んでいってほしいと思います!
by ナマステ