せんせのブログ

文部科学省委託事業 ~実験VR化へ3年目の挑戦~

2023.08.03

本校では令和3年度から文部科学省の委託事業である「専修学校における先端技術利活用実証研究」(専修学校遠隔教育導入モデル構築プロジェクト)の一環として、「化学分野等における先端技術を活用した実習科目の遠隔教育モデル構築事業」に取り組んでいます。
3年目となる今年度は7月に正式に文部科学省より採択され、本日、今年度の第1回目の実施委員会を行いました。
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本事業で取り組んでいる概要を簡単に説明します。
新型コロナウイルス感染症が拡大した影響でリモート授業のニーズが高まり、実際に活用される教育現場も増えました。しかし、遠隔で授業はできても、実験実習となれば実際に実験室で行う必要があり、教育の機会すら得られなくなるという実情があります。そこで本事業では「化学実験をVRでできるようにしよう!」と考え、これを新たな実験実習のモデルとして構築することを目的として取り組んでいます。

実際、昨年度までの成果として、化学実験の一部はすでにVR化できています。
下のブログや写真は、当時の学生が実際に試した際の様子です。
化学実験をVRで体験! ~文部科学省委託事業~


昨年度に取り組んだ成果の報告会の様子は、こちらのブログでも紹介していますのでご覧ください。
文部科学省委託事業 成果報告会 ~化学実験VRの効果は?~

本校校長が委員長を務めるこの事業の実施委員会には、 日本化学会、大阪府職業能力開発協会、複数の高等学校、 大阪府専修学校各種学校連合会工業部会、化学分野やインターネット産業に関わる企業や団体、そして複数の専門学校など、多方面から多数の皆様に委員としてご参画いただいています。本日も各委員が、来場やWEBで出席をいただきました。

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本日は今年度の第1回目の実施委員会ですので、今年度の事業計画や開発していく方向性やスケジュールの確認などを行いました。
委員からは「VR化」という技術が最近のAI技術を活用したChatGPTの出現でさらに爆発的に進化を続けているという最先端の情報や、実際の教育現場で活用するにあたって求められることや利用する学生たちのことを考えた開発の方向性などについて、様々なご意見をいただきました。

本事業は3年計画で進めており、今年度がその3年目の集大成となります。事前に文部科学省の委員からいただいた助言では、今年度の成果だけでなく、その後の展開や活用に期待しているとのコメントもいただいていますので、これらの期待に沿えるよう、今年度も各方面からのご協力をいただきながら、化学教育の発展につながる技術の構築に挑んでいきます。今年度の取り組みはこちらのブログでも随時紹介していきますのでご期待ください。

これまでの本事業の成果や、その他の文部科学省委託事業に関する成果はコチラのページにまとめていますのでご覧ください。

By ぽてと