2023.08.09
本日は、高校の先生方を本校にお招きし、「授業で使える化学実験会」を実施しました。
毎年8月に実施し、今年で24回目を迎えました。
高校の先生は、生徒に対して少しでも興味を持ってもらいたいと考えながら、実験や授業の準備を行っておられます。
この実験会の目的は、先生方の授業や実験に、すぐにでも役立てていただけるような実験をご紹介することです。
実験会を通して、より生徒に楽しんでもらえる方法やより深い学びを実現するための工夫を一緒に考え、
授業に関するアイデアや情報を共有することも目的の一つになっています。
まずは本校副校長から、開会の挨拶をさせていただきました。
コロナ禍における本校の取り組みや文部科学省委託事業である化学実験のVR化などのお話をさせていただきました。
次に、実験室へ移動し以下の5つの実験を順番に行っていただきました。
実験1.恋のキューピッドになろう!
実験2.不思議な模様をつくろう!
実験3.香りメラメラ
実験4.ペットはどこに⁉ ウレアーゼで見つけよーぜ
実験5.もくもくDNA
まずは、「実験1.恋のキューピッドになろう!」の実験の様子です。
2つの有機化合物をくっつける「カップリング反応」により、きれいな色素をつくることができます。
鮮やかな色を呈するものが多く、染料の合成に多く用いられている反応です。
次にお示しするのは、「実験2.不思議な模様をつくろう!」の実験風景です。
マニキュアを使って、紙粘土にマーブル模様をつくる実験となります。
マニキュアを入れる高さや位置を変えて、さまざまな模様を楽しむことができます。
続いては、「実験3.香りメラメラ」の実験の様子です。
砂糖を加熱したときの香ばしい匂いを探究する実験です。
砂糖の種類や加熱温度によって、さまざまな匂いをつくり出すことができます。
砂糖の他に化学調味料を混ぜると、匂いだけでなく色の変化も楽しむことができる実験になっています。
次の実験は、「実験4.ペットはどこに!? ウレアーゼで見つけよーぜ」になります。
私たちの尿に含まれる尿素と呼ばれる物質を見つける反応について、ご紹介しました。
尿素はウレアーゼという酵素で分解され、アンモニアが発生します。そのアンモニアを指示薬で検出するのです!
実際に犯罪捜査でも利用されている反応であることを説明すると、先生方はとても興味深く聞いてくださりました。
そして、最後にご紹介する実験は「実験5.もくもくDNA」になります。
こちらは、果実ジュースから簡単にDNAを取り出す実験となります。
取り出したDNAに特別な試薬を作用させると、DNAが光ります!
実験終了後には、先生方と実験を担当した本校講師で「情報交換会」を実施しました。
実験を行う上で留意すべき点や苦労したことなどを共有させていただき、
生徒がより楽しく実験を行ってもらうために、授業展開や見せ方はどうしたらよいかを共に考えることができました。
最後に、ご参加いただいた先生の中には、実際に教材を持参していただき、ご紹介いただきました。
とても興味深い教材を演示していただき、生徒がわくわくしながら理解できる仕掛けが満載でした。
ご協力いただいたアンケートでは、「早速授業でやってみたい」「身近なもので簡単にできる実験が良かった」
「情報共有できて視野が広くなった」など、とても嬉しいお言葉をいただきました。
今回の実験会においても、たくさんの先生方にご参加いただき、とても活気のある有意義な実験会となりました。
お暑い中ではありますが、本日は本校までお越しいただき、ありがとうございました。
来年度も引き続き実施する予定ですので、楽しみにお待ちください。
今回ご参加いただけなかった先生方も、来年度はお会いできることを楽しみにしています!
by ナマステ