2023.08.10
昨日は高校の先生を対象とした「授業で使える化学実験会」を実施しましたが、
本日は高校生を対象とした「すぐできる!なるほど・ザ・化学実験会」を開催しました。
こちらの化学実験会も毎年開催し、ご好評をいただいております!
今年も化学実験が好きな生徒さんたちが多数参加していただきました。
それでは実験会で行った4つの実験についてご紹介します!
一つ目の実験は「シュワっと驚く!レモンマジック泡(アワー)~」です。
レモンにご家庭にある「重曹」を加えるとどうなるのかな?
ブクブクと泡が発生しました。アルカリ性の重曹と酸性のレモン果汁が混ざることで
化学反応が起こります。この泡の正体は二酸化炭素です。
泡の正体が
二つ目の実験は「チーズができるのなぁぜなぁぜ?」です。
温めた牛乳にレモン果汁を加えると、もやもやと濁ってきました。
これは牛乳に含まれるたんぱく質が熱やレモン果汁の酸によって変化を起こしました。
これを変性と言います。
牛乳に含まれているタンパク質の一種である「カゼイン」は、
酸の力を借りることによって固まる性質を持ち、熱を加えるとより
固まりやすくなります。
三つ目の実験は「縮んでひらいて発泡スチロール」です。
家電製品の梱包などに使われる軽くて丈夫な発泡スチロールは
かさばるため廃棄に困ります。そこで、発泡スチロールと化学構造が似ている
「リモネン」という薬品を加えることによって発泡スチロールを溶かして
小さくする実験を行いました。
一度溶かした発泡スチロールを再び発泡スチロールに戻す実験も行いました!
そして4つ目の実験は「神秘的!紅の炎のキャンドルづくり」です。
金属を燃やすと金属特有の炎の色が見られます。
この実験では金属の粉を溶かしてキャンドルの中に入れて燃やして
炎の色を観察する実験です。
赤い色はリチウムという金属の炎です。他にナトリウムや銅などの色でも試してみました。
また、本日の実験会の準備に協力してくれた1年生のIくんの出身校の先生(写真左)が
来校していただきました。テキパキと実験の準備をしているIくんの姿に成長を感じられたご様子でした。
本日参加してくれた生徒さんに感想を聞くと、
「チーズから高分子のしくみが分かりました!」
「面白かったです!」と率直なご意見をたくさんいただきました。
今回、ご参加できなかった高校の理科教員や高校生のみなさんには
10月に「土曜化学実験会」を実施予定しておりますのでぜひ、ご参加ください!
第1回目 令和5年10月21日、第2回目 令和5年12月2日です。
ぜひこの機会に化学の面白さを発見し、化学に興味を持っていただきたいと思っております。
みなさんに実験を楽しんでもらうために我々教員は準備してお持ちしております!
byあららん