2023.08.18
本日、76回目の「道頓堀川水質調査」がスタートしましたので、その様子をお伝えします。
近畿地方に直撃した大型台風の影響で、予定していたスケジュールを変更し準備することになりましたが、学生達はいつも通り元気な笑顔で水質調査のサンプリングに出発できたようで、安心しました!
「道頓堀川水質調査」は、本校の課外活動の1つである「環境委員会」が中心となって、年4回の水質調査を継続して行っているもので、今年は節目の20年目になります。
この水質調査では日本工業規格(JIS)の規定に基づき、数項目の化学分析や細菌学的検査を行い、その結果を本校HPで公開しています。こちら「道頓堀川の水質調査」のページをご覧ください。
また、7月にあった本校の学園祭(分化祭)でも、20年経つことを記念し、この活動を振り返る展示も行いました。(その様子はコチラ第33回分化祭(学園祭)を開催しました!)
道頓堀川に着いたら、学生達は橋の上からバンドーン採水器を下ろし、水を採ります。
サンプリングの様子を撮影してみました。白い筒状の器具が本日サンプリングで活躍する『バンドーン採水器』という器具です。河川の表層の水であればバケツでもよいのですが、河川の中や底の方の水を採るためには欠かせない器具です。
採取した河川水はすぐに採取現場でpHや水温の測定を記録します。川の水に酸素が豊富かどうかも検査しますので、川の水以外の空気が混じらないように、蓋をする前に酸素を沈殿させる固定液でその場で処置をして学校に持ち帰ります。
また、専用のネットを用いた微生物の採取も行いました。
微生物を培養するための培地は200本準備するとのことで、学校で残って準備していたグループが、協力し手際よく行っていました。
この水質調査は2年生から1年生へ技術を伝えていくことで、続けてきました。今回も、2年生から1年生へと技術を引き継ぎながら、実験を進めていきます!2年生医療医薬分析学科のTさんは、「この鮮やかな緑色をしている液体培地が化学っぽくて、自分もやりたいと思って、先輩に教えてもらいました♪」と話してくれました。今度は自分が先輩から教わった時のことを思い出しながら、今度は初めて参加する1年生に、実験操作をしっかり伝えてくれていました!
水質調査は約1週間、明日以降の調査もうまく進むように期待しています!!
By ミニー