せんせのブログ

初めての機器を使った分析!!~機器分析化学実験~

2023.09.20

今日は1年生の生命化学分析学科と健康化学分析学科、先端薬事分析学科の学生達が初めて分析機器に触れた、「機器分析化学実験」の様子をお伝えします!!

これまでの実験では、「手分析(湿式分析)」といわれる自分たちの手でガラス器具などを扱った手法を中心に学んできました!

本校の機器分析化学実験では合計8種類の機器を取り扱います!

今回は、「ガスクロマトグラフ」と「吸光分光光度計」を使った実験についてみていきましょう!!

まずは、ガスクロマトグラフィー(GC)です。GCとは、物質を分離して識別するための分析手法です。これをイメージするとき、空気中を移動する異なる香りや、お菓子の中で好きな味を選び出すイメージを思い浮かべてみてください。

実験は、サンプルを打ち込むことがメインになります。
学生が、やや緊張気味の真剣な面持ちで、試料を注入しています。
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マイクロシリンジ(小さな注射器)を使って、サンプルを注入します。
マイクロシリンジは繊細な器具で、針は細いので、注入には少しコツが必要です。
そのコツとは...
「正しい姿勢でまっすくぐに注入すること、押子を適度な力で抑えること」というものです。
初めて扱う際には、「まっすぐに、適度な力加減」というのが、慣れない感覚です。

GCは非常に多くの用途があります。例えば、薬品の品質管理、食品中の成分の分析、環境サンプルの調査、医学的な検査などに使用されます!

学生達は、この日のために先週の実験ガイダンスを聞き、予習もしていましたが、初めて見る分析機器はどう触っていいかわかりません。

ですので、実験の最初に担当教員から分析機器の使用方法について学びます。
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教わった後は、学生達が直接操作していきます。
解析についても担当教員からマンツーマンで学べるので、その場でわからないことを解消していきます。

次は、吸光分光光度計です。紫外可視吸光光度計は、光の吸収特性を測定するための装置です。これは、液体や溶液中の物質が可視光線(人間の目で見える光)や紫外線(目には見えない光)をどれくらい吸収するかを測定します。
特定の物質がどの色の光を吸収するかを調べることで、その物質の存在や濃度、反応の進行状況を知ることができます。


溶液を調整し、一通りの機器操作の仕方を聞いている様子です!
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一通り触れば、今度は学生達だけで測定〜解析ができるかチャレンジしました!
最初は不安そうな表情を見せていた学生も、慣れてしまえばサクサクと操作を進めていきます。


この時期はまだ分析機器の名前もはっきりと覚えられていない学生でも、これからの実験や2年生の卒業研究を経て卒業する頃には、「普通に」使えて、原理も理解できている姿がみられます。

今日の1年生達は、授業で習った分析機器に初めて触れることができ、いつも以上に楽しそうな表情を見せながら実験をしていました!!

今年の1年生もそうなることを楽しみに思いながら、これからの実験も見守っていきたいと思います!!

by マウンテン