2023.09.21
先日、こちらのブログで、NHK大阪放送局から番組制作協力の依頼があったことを紹介しましたが、本日その撮影が行われました!
番組の放送前なので詳しいことは書けませんが、ある所から拾われた石に付着した物質が、歴史解明のカギを握る焦点となっています。
歴史を取り上げる番組がなぜ化学の学校に?と思われるかもしれませんが、番組制作者様の話によると、「番組制作を進めている中で、石を拾ってきた場所の状況から、おおよその見当はついているものの、"ある成分"であるとの確証が得られなくて困っている。何とか分かる化学的なアプローチはないか?」という疑問を解明すべく、本校に分析を依頼して来られました。
本日の分析試料となる「ある成分が付着した石」を提供していただきました。
ぽてと先生が、分析を行う前に、細いさじの先を使って石の表面に付着している白い粉を擦り取って、目的の物質を採取しています。
上の写真に写る「フーリエ変換赤外分光光度計(FT-IR)」という分析機器は、赤外線を照射することで物質の化学的な構造を読み解くことができます。この機器を使うと、石に付着していた粉末中のある化学物質の化学構造を判別することが出来ます。
予想していた成分が既知の物質とピタリと一致することが分かり、記者の方も興味深くぽてと先生の説明を聞かれていました。
本日行ったいくつかの実験はどれも簡単なものですが、それらを統合して化学的な視点から客観的な分析結果を提供することで、貴重な歴史調査の謎を紐解くことに繋がります。
本校では、これまでにもテレビ局からのご依頼に協力しています。
本校では、さまざまなメディア様とご縁があり、
今回のような分析依頼のほかに、化学的なコメント依頼やスタジオ出演などもいただきます。
これまでのメディア様との関わりについては、「メディア紹介実績」にまとめております。
ぜひ一度ご覧ください。また、放送日など詳細が決まりましたら、このブログでも紹介しますので、お楽しみに!
by ミニー