2023.12.15
本日は健康化学分析学科と生命化学分析学科の卒業研究についてご紹介します!
コチラの班は昆虫の栄養価について着目した卒業研究に取り組んでおります。
昆虫の中でもタンパク質が豊富に含まれている「蝉」を用いて、
食べても問題ないことをさまざまな視点から分析しています。
体内に取り込んでも問題ないことを証明するため、有害金属が含まれていないかを
調べるために原子吸光光度計という分析機器で金属成分を調べます。
分析機器はボタンを押すと測定が開始され、結果が得られますが、
測定するためには試料である蝉をそのままでは測定できませんので、
測定できるように試料の「前処理」を行います。蝉の中に含まれている
と推測される目的成分である金属だけを測定するためには、測定に不要な
有機物は高温で燃やします。燃えて残ったものの中に金属が含まれていると
考えて、試薬を加えて金属を溶かします。
このように分析機器で測定するまでには、試料の前処理が必要不可欠であり、
前処理には、正しく実験器具類の取り扱い方が行えないと結果に
影響を与えますので分析化学者にとっては測定を行うまでの技術や知識を必要とします。
測定した結果をもとに班員と検証しています。
卒業研究ではこれまでに実験で学んできたことを学生たちが自主的に行います。
就職後にも十分に役に立つ技術と知識を身につけてさらなる活躍を期待しています!
byあららん